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霊烏路車輌製造 工場日記

模型製作とか実車観察、電気・電子工作、音楽作りなんかについて備忘録代わりに書いていきます。よろしくお願いします。

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京急1000形16次車を作る

どもども。この記事に使う写真を準備したところで寝落ちしたいおんぐりっどです。
さて、新鮮な記事ということで今まで作っていないグループの紹介です。
タイトルの通り1000の16次車になるのですが、16次車のシステムは基本的に既存の銀千に滑走防止機能を付加したものとなっています。以前作成した17次車の記事でそれについては解説していますので今回は16次車特有のフィルムラッピングの再現にフォーカスして見ていくことにしましょう。また、その他電装品に関しても従来の銀千を踏襲した構成ですので、こちらについてはこの記事も参考にしていただけると助かります。
さて、今回作る編成は1600番台1本目の1601編成です。1600という番台はもともと1500形で使われていたものですが、少し前に改番により消滅したものでした。私なんかだと1600と聞いたら無条件に1500形を思い浮かべてしまうので1000の番号として使われたときは少々違和感を覚えたのを覚えていますね。ともあれ1000形の新しい顔としてこの番号が復活してくれたのはうれしい限りです。


さて、いつも通り各車のざっくりした紹介から参りましょう!

デハ1601号車(M2uc1)
海側
山側

浦賀方の制御電動車になります。従来の銀千4/6連と同様の機器配置で、補助電源装置と空気圧縮機を搭載しています。16次車での変更点としては先述のとおり滑走防止制御機能が追加されたため、海側第2台車寄りのブレーキ指令器/ブレーキ継電器箱(BA/BR)に滑走防止制御装置(FSC)が内蔵され従来よりも天地寸法が大きな筐体になっているのが特徴です。SRアンテナが2本となっている屋根はちょうどGMから完成品が発売されたためそれの分売パーツを利用しています。以前製作した17次車1201編成も同様に置き換えました。GM分売屋根高いんだけどなぁ・・・

デハ1602号車(M1u1)
海側

山側

浦賀方の中間電動車です。従来の銀千4/6連のM1u1では集電装置が1基のみの搭載となっていましたが、1600番台では2基の搭載となっているところが大きな差異です。一般的な直流1500V電化の在来線用集電装置の集電電流が1000A/基などといわれていますので編成中4基となったこのグループではそれなりの余裕があると言えるのではないでしょうか。床下配置については従来と同様です。

サハ1603号車(Tu1)
海側

山側

浦賀方の中間付随車です。従来の配置を踏襲しており、差異としては補助継電器(ARB)の隣にFSC箱が追加されたくらいでしょうか。

サハ1604号車(Ts1)
海側

山側

品川方の中間付随車です。Tu1と同様に、従来のTs1にFSC箱が追加された以外は特に変化はありません。

デハ1605号車(M1s1)
海側

山側

品川方の中間電動車です。受給電接触器(SDC)がない以外はM1u1と同様なので割愛します。

デハ1606号車(M2sc1) 
海側

山側

品川方の制御電動車です。10次車からの形態として海側第2台車横にVIS用の行先表示制御器がある以外はM2uc1と同様なので割愛します。


機器構成としてはM1u1の集電装置が2基になったこと、滑走防止機能が追加されたことを除けば(模型で再現できる領域としては)従来の銀千6連と同様と言えそうです。
滑走防止機能の追加に伴い大型化されたBA/BR箱および新しく用意されたFSC箱は17次車の製作同様、自作データの3Dプリントで再現しています。


大型化されたBA/BR箱ですが、FSCが内蔵されたため機器名称銘板が3枚になったこと、三菱を主張するメーカロゴ銘板が取り付けられたことで遠目で見ても大きな差異となっています。

従来タイプのBA/BR箱

FSCが追加されたBA/BR/FSC箱

その他電装品周りとしては、15次車からの形態として高速度遮断器(HB)のパッケージの整形色がアイボリーとなっていることでしょうか。HBと隣の断流器(LB)はいつも通り3Dプリントで出しています。特にHBに関しては枠と本体を別々で出すことでこのような塗り分けも容易でいいですね。通常の射出成型のようなプラ製品では絶対にできない芸当なので3Dプリンタさまさまです。



さて、電装品サイドの説明もそこそこに今回の目玉である車体のラッピング再現について・・・

①車体の2色塗装
まず最初に車体をバーミリオンとアイボリーの2色で塗装します。ここまでで仕上げると17次車の全塗装仕様になります。

②銀色になる部分のマスキング
正直これがめちゃくちゃつらいです。様々な太さのマスキングテープを組み合わせたり切り出したりで貼っていきます。

余談ですが、ドア枠のR部分のマスキングをどうしようか悩んでいたところ、不良在庫のお名前シールを発見したためこれをあてがってみるとちょうど曲率が同じくらいだったのでマスキングテープの代用として使用しました。

③塗装
6両分マスキングが終わったら銀塗装をします。いままで缶スプレーのみしか使ったことのなかった私ですが、銀をどうしても細かく吹きたかったので今回はイージーペインタを使用してみました。このため市販の瓶入り塗料が使えたため銀色の表現にも力を入れることが出来ました。ちなみに塗料はガイアノーツの1001番ライトステンレスシルバーにクレオスMc211番クロームシルバーをほんの少しだけ混ぜたものを吹いています。

④めくりの儀~修正・色差し
塗料が乾燥したらマスキングを剥がし、吹き込み個所のタッチアップをします。幸いにも事前のマスキングがうまくいっていたため今回はあまり吹き込みしている場所はありませんでした。また窓枠、ドアのガラス押え部分の銀色がまだ入っていませんのでこれらを色差ししていきます。窓枠については質感に関してそこまでこだわりが無かったので銀色マッキーの細い方で入れています。ドアガラスの押えについては楊枝に銀塗料を載せた状態で淵をくるっと一周させる要領で入れています。本当は烏口とかあるといいのでしょうけれど・・・

すべての色差しが終わってインレタ打ちなども完了したらクリアを吹きます。京急車のクリアといえば光沢とするのが定石とされますが、フィルムラッピングの車は現車でもそこまでの光沢はないように見えるので雰囲気重視で半光沢クリア仕上げとしました。
車体の製作はこのような感じでほとんどがマスキング→塗装→色差しの地道なものとなりました。


最後に16次車からの特徴であるLEDの前照灯を再現します。GMからちょうどLED前照灯を再現した完成品が発売されましたので、こちらのライトユニットを分売で購入して組み込みます。困ったことに新型のライトユニットは旧床下に対応していなかったため、無理やり床板を削り込むことで何とか収めることに成功しました。(写真は1201編成に加工した時の様子)


だいたい加工点の紹介としては以上です。中古品の寄せ集めをもとにあちこち弄って最近の1000を作ってみるといった内容でした。本文中では取り上げませんでしたが、同時に全塗装17次車の1613編成も製作したのをここで少しだけ紹介しておきます。貼と塗、並べると次世代の京急といった感じでわくわくしてきますよね。


記事を書いてる2019年9月現在、1600番台も最終編成と思われる1667編成まですべて出そろい、あっという間に大所帯となってしまったのを実感させられます。これらによって置き換えられた800形を惜しむ声が多いですが、個人的には電車といえど工業製品であり産業機械であると考えていますので新しいものに置き換わっていくのは宿命だと思っています。過去の技術をフィードバックしてより安全で快適な電車を作るのが車両屋の使命なのではないかと考えさせられる世代交代でした。先日の事故で安全の軽視が取り沙汰されている京急ですが、改善すべきところは改善しこれからも独自性のある鉄道であってほしいなぁと思っているところです。

それではまた次回の記事でも個性的な電車を紹介していくつもりなのでお楽しみに~

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京急旧1000形の抵抗器の話

どうも、さっきの記事(京急600形4次車8連を作る)を書いた後のんびりお風呂に入ってたらまだ書いてないネタがいくつか残ってるのを思い出して慌てて消化してますいおんぐりっどです。一応次もみちゅびしがいいなぁとか言ってしまったのでみちゅびしで・・・
たまには抵抗制御の電車でも取り上げてみましょうかね。

旧1000形後期車の主抵抗器のお話です。

今回は小ネタとして主抵抗器だけに留めて実車のその他の機器についてはあまり触れないことにします。
1000の主抵抗器と言えばいかにも三菱といった感じのそろばん抵抗が特徴ですよね。
実車では1991年分の更新工事までは落成当初からの配列、それ以降の年次での更新工事施工車では放熱に関する対策を理由に一部抵抗器のレイアウトが変更になっています。
今回はこの2形態を3Dプリントパーツで再現してみました。VVVFインバータ制御大好きな私ですが、この三菱のそろばん抵抗は一度3Dプリンタで高精細に再現してみたいと思ってたのでやってみました。
では早速2形態を見ていきましょう。

原型タイプ(~1991年更新施工車)

改良タイプ(1992年~1994年更新施工車)

原型では主抵抗器(MR)がまとまって艤装され、その隣の第2台車寄りに予励抵抗器などの小さいものがまとまっているのに対して、改良タイプではMRが大きく2つのブロックに分けて吊られその間に小さい抵抗器が入る配置になっています。放熱対策による変更とのことなので、発熱の大きいMRを分散して配置することで冷却効率を上げることを狙ったんじゃないかなとか思ったりしてます。(抵抗制御電車ほんと苦手なので詳しくないですごめんなさい)

模型では改良タイプのデータのみ作成し、原型タイプはそれを切り貼りすることで再現しています。実は両方のデータを作成しようとしたのですがPCスペックの都合で出来上がった改良タイプのデータをCAD上で切り貼りできなかったため出力後人力で切り貼りすることにしました。別に大量に作ろうとしている車両ではないのでこれでもいいかなって・・・

CAD上でモデリングするときにだいぶ細かく作ってしまったのでちゃんと出せるか冷や冷やしながらパーツが届くのを待ちましたが、、、

狙い通り細かく出てくれて安心しました。構体に取り付けるためのブラケットは3Dで出してもよかったのですが、モデリングが手間なのと強度確保の観点からプラ材で組んでいます。
今回は1305編成、1345編成、1351編成の計12両を製作したので合計6組の抵抗器を用意しました。高精細モードで出力したためそれなりに高かった記憶がありますw

それ以外の床下は基本的に製品のパーツの切り貼りでやっているので結構な作業量になりました。抵抗制御電車って細かい機器が多くて疲れますよね~


疲れるとか言っておきながらも何だかんだ細かいところまで手を入れて並べてみました。前面の配線類もいいアクセントになってるかと自負しています。
個人的に大好きな1351編成にはライトユニットを仕組んで方向幕も「分かる人には分かる」あの仕様にしてあります。実はこのライトユニット、尾灯のLEDを少し移動させて逆向きに電球色LEDを付けることで急行灯が点灯するようにしてあったりします。


そんな感じで12両分製作した旧1000でした。いつもVVVFインバータ制御の電車ばかり追っかけてる私にとって今回の製作はいつもと違って新鮮でしたね。(新1000じゃないけど)
数十年前の抵抗制御車特有といっても過言ではないメカメカしさ、模型映えだけはするので面白いなぁなんて・・・たまに作るのも悪くないかもしれません。また、作ってて電車の原点に立ち戻って床下機器を考えられるのも面白いところです。機器がブラックボックス化していないので仕組みを目で見て確かめられるのもいいですね。


ではいいコーヒーブレイクを挟んだところで、次の記事ではいつもの感じでまたVVVF制御電車を見ていきましょうかね。きっとこちらも新鮮な記事になると思いますよ~

京急600形4次車8連を作る

ご無沙汰してます。いおんぐりっどです。
最近いおぐり星に帰省したりで何かといろいろ忙しくていろいろな媒体で更新が滞っておりました。
さて、今回のネタも実は数か月前に完成して軽くTwitterで紹介だけになってたものになります。タイトルからも分かるように600形608編成の製作記事になります。

いつも通り模型の詳細に移る前に軽く実車のご紹介を・・・
実車は600形の4次車グループに属しており、従来の3次車までのシステムから一新された革新的な新形態を示すものになっています。具体的には編成構成が3次車までのMM'ユニット方式を廃して単独M車方式とされ、これに伴い電動車比率も下げられ従来のM:T=3:1から1:1へとなりました。4次車は基本的に4連のグループとなっていますが、608編成のみ8連での製造となっています。このため4連では見られない機器(これは後程解説します)を搭載した車両が存在するなど、4次車の中でも特に異色の編成となっています。当初は編成の浦賀寄り半分が東洋電機、品川寄り半分が三菱電機の電装品を搭載した編成となっていましたが、更新工事に伴い前者4両の主回路機器のみが651編成とトレードする形で吊り変えられました。このため、主回路機器は編成全体で三菱で統一されているのに対し、その他の電装品は落成当初の東洋・三菱の混成のままとなっているのが特徴といえます。
// 651編成の製作記事もよろしければどうぞ→京急600形更新車4連を作る(完)
さて、それでは模型の方を見ていきましょう。
まずはいつも通り各車両の紹介から。

デハ6081号車(Muc)
海側

山側

浦賀方の制御電動車です。主回路装置一式および空気圧縮機(CP)を装備しています。基本的には製品の床下機器を流用して並べ替えたほか、空気タンクやアフタークーラ、CP接触器、高速度遮断器、冷房用配電盤などを自作3Dプリント品で表現しています。これはほかの車両においても同様です。

サハ6082号車(T)
海側

山側

蓄電池と放電抵抗器(RD)を有する中間付随車です。4連のTと機器配置は同一です。先述の通り、主回路機器以外は東洋電機の電装品のままとなっているため、RDも東洋のものになっています。これに関しては自作3Dプリント品で再現しています。

サハ6083号車(Tp)
海側

山側

集電装置および補助電源装置を有する中間付随車です。製品では4次車の床下機器が一切再現されていないため、補助電源周り(SIV、変圧器、SIV遮断器等)はすべて3D自作品で再現しています。SIVが4連のものとは異なり1重系の仕様となっているため筐体のサイズも小さめとなりすっきりした印象なのが特徴です。余談ですが、T系の車に集電装置2基と補助電源を載せる機器配置はこの後の2100形さらに1000形アルミ車まで引き継がれており、このような意味でも4次車は従来の形式とは異なる革新的なグループであると言えるでしょう。

デハ6084号車(Mu)
海側

山側

浦賀方の中間電動車です。基本的なM系の構成から空気圧縮機関連を取り除いたような構成になっています。ユニットの切れ目に位置するため山側に受給電接触器(SDC)を装備しています。また、運転台を有しないためブレーキ指令器(BA)がなく、このため山側第1台車付近の機器箱がブレーキ演算装置(BCB)単独の小型のものになっています。(Mucの画像と比較してみてネ)

デハ6085号車(Ms)
海側

山側

品川方の中間電動車です。基本的なM系の構成と同じになっています。BCBに関しては4号車同様です。

サハ6086号車(T)
海側

山側

基本的な構成は2号車同様ですがこちらは電装品が三菱のユニットに属するためRDが三菱製のものになっています。同様に自作3Dパーツです。

サハ6087号車(Tp)
海側

山側

3号車同様の構成です。6号車同様電装品が三菱のため、補助電源装置周りがそっくり三菱のものになっています。補助電源周りは筐体形状が2100形のそれと同一のため2100形用に製作したデータをもとに3Dプリントして使用しました。模型では動力車にしてあります。

デハ6088号車(Msc)
海側

山側

1号車(Muc)と同様ですが、山側第2台車脇に車内VIS用の行先表示制御器が搭載されています。

さて、全車をざっくり見てきましたが今回のポイントは大きく分けて2つ、各車で異なる補助電源周りとその他細かい加工点です。

まず補助電源に関して、実車では東洋のSIVがSVH-170-4009A、三菱のものがNC-WAT150Aになっています。それぞれ4連用のSVH-85W-4009A、NC-WAT150Bの1重系バージョンといったところでしょうか。8連では片方のSIVが故障しても受給電回路の接続でもう片方のSIVを使用して運転が続行できるため、2重系とする必要性が薄いことからこのような構成になっているようです。同様に変圧器(IVT)、SIV遮断器(IvHB)等も1回路でいいため4連とは異なるものになっているというわけです。
模型ではこれらすべてを自作データの3Dパーツで再現してみました。ヒートシンクの立体感がたまらないですね。
余談ですが三菱のNC-WAT150Aに関しては2100形用のデータ(NC-WAT150C)を流用したと述べましたが、これは実車の機器もインバータの出力電圧が異なるだけで筐体が同一のためです。
3号車補助電源(東洋電機)

7号車補助電源(三菱電機)

 
SIVが1群のみとなったため、集電装置の下流に設置されるSIV総括ヒューズ(SIVF)も1個のみの搭載となっています。配管を引きなおすのが手間だったので既存の配管と台座を片側撤去する形でお茶を濁していますw 実はSIVFのことを完全に忘れて作業しており、完成直前に思い出し慌てて屋根だけ追加加工と再塗装をしたりしています・・・

補助電源と同様に放電抵抗器(RD)のメーカ差も3Dプリントで再現しました。このように車体中央に艤装される機器は両側面からのディテールを重視したいため、分割して出力した上で塗装して組み立てる方式にしました。
2号車RD(東洋電機)

6号車RD(三菱電機)



次にその他の加工ポイントですが、基本的にいつもの加工ポイントを踏襲しつつ、ところどころ3Dパーツを入れたりしてディテールアップをしています。
真新しいポイントとしてはCP脇に設置されるアフタークーラの3Dパーツ化でしょうか。冷却パイプが細いため出力品が脆くなりがちでしたが、瞬間接着剤を流しておくことで実用上十分な強度を確保してあります。
また4次車の特徴として、CPが低圧2段・高圧1段のC-2000LA形になっているためこちらも製品化されている2気筒のものを切り継ぐことで再現しています。

VVVFインバータ装置は三菱製15V61形となっています。ヒートシンクのザルに斜め方向の造形を用いた斬新なパワーユニット部が目を引く筐体ですが、こちらは製品の造形がそれなりによかったためスミ入れ程度の加工でそのまま用いています。

台車に関して、600形では付随台車のみユニットブレーキが採用されています。このため模型でもブレーキシリンダおよびリンクの撤去を行いました。
電動台車

付随台車

※現車の付随台車(参考)

屋根上にはSRアンテナを取り付け最近の仕様としてあります。



ざっとこんな感じでしょうか。いつも通りのクオリティですw
実はこの編成は知人からの依頼で製作したものでして、記事を書いてる段階で私の手元にはすでにありません。本日たまたまヤフオクを巡回してたらなんとこの車が出品されててちょっと驚いています。結構製作頑張ったんだけどなぁ・・・・
いろいろ言いたいことはありますがここで書いてもしょうがないのでとりあえずリンクだけ貼っておきます。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k410263834



そんなわけで革新的な4th editionはいかがでしたでしょうか。個人的に大好きなみちゅびしの車だったので作ってて楽しかったですね。また次の製作記もみちゅびしになるといいなぁ・・・なんて


それでは。




今度は自分でちゃんと大切にできる模型作りをしたいですね。みちゅびしぃ・・・

京急1000形3-5次車を作る(その2)

その1に引き続きこんにちは、毎度おなじみ流浪のサークル、霊烏路車輌です。

さて、前回の1057編成に引き続き今回も3-5次車なのですが、こちらでは4連の編成の製作工程をご紹介したいと思います。モデルに選んだ編成はアルミ製N1000としてはラストナンバーとなる1445編成です!基本的な加工点についてはパーツの選定を含め1057編成と同様なのでこの記事では主に4連特有の機器について重点的に解説をしていきます。

いつもどおり各車両を見ていきましょう。

デハ1445号車(Muc1)
海側

山側

浦賀方の制御電動車です。基本的な構成は8連のMuc系とほぼ変わらず、コンプレッサが吐出量800L/minのクノールブレムゼ製SL6型となっています。

デハ1446号車(M2)
海側

山側

隣のMuc1とユニットを組むM2系です。後述しますが、2次車からの4連ではサハがSIVを2台搭載としているため蓄電池が2号車に搭載されています。また海側には放電抵抗器(RD)が搭載されており、M2系としてはかなり窮屈な機器配置となっています。

サハ1447号車(Tp)
海側

山側

補助電源装置を有する中間付随車です。1次車では8連と4連を将来組み替えて6連を2本を組成する前提の設計でしたが、2次車からこの思想が廃止されたためTpにSIVが集中して搭載されるようになりました。SIVは75kVA級のNC-EAT75A型が山側に2台並んで搭載されています。SIVについては製品に付属していたものをパワーユニット部を切り詰める形で小型化して再現しています。
ここで特徴的なのが海側の変圧器(IVT)です。SIVが2台搭載なのでこちらも2群を有する構造となっており、同じ筐体内に受給電接触器(SDC)も内蔵しています。1両の中で給電区分が2つに分かれているような構成となっているようです。またSIVが2台搭載のため海側にはそれぞれのSIV接触器(IVHB)が艤装されています。

デハ1448号車(Msc1)
海側

山側

機器配置はMuc1と同じため省略します。

さて、各車紹介でも述べた通り4連において肝になるのは中間2両の機器です。さらに詳しく見ていきましょう。

まず、M2の放電抵抗器(RD)です。これはSIVの運転が終了し電源が落とされるとSIVのフィルタコンデンサを抵抗器を介して短絡するような接続となり、コンデンサ内の電荷を放出する機能を持っているものです。600形4次三菱車よりこの形状のものが用いられ、以後2100形、1000形と使用されています。

面白いのはこれの艤装位置でありまして~
600形や2100形では床下のど真ん中にゴムブシュを介して艤装されていました。これは抵抗器箱そのものをダイナミックダンパとして使うことで車体の固有振動数付近での共振を抑制する目的だったそうです。しかしながら1000形では2次車では車体のレール方向中央でこそあるもののその位置が海側へと変化してしまい、どこまで動吸収器としての効果があったのかは不明です・・・
VVVF装置が車体中央を陣取るようになった3次車以降はその位置がさらに変化し、海側品川方でようやく落ち着いたようです。

模型では600形4次車を制作するときに設計をしたものを流用しお手軽に再現してみました。
ゴムブシュの位置がちょうど車体に隠れるので直接艤装してるように見えて案外実感的になりました。


続いてSIVの変圧器について・・・
こちらはGM製品の床下パーツを並べ替えて再現しております。

使用するのはこちらの2つ、どちらも銀1000のもので左がM2系のリアクトル・トランス箱、右がM1系東洋車のRG694-B-M型VVVFインバータ装置です。どちらも銀1000以外の形式を作るときに分売で購入してほかの機器を使用するのですが、この2つに関しては他で使いどころがないのでジャンク箱の肥やしとなっていたところ白羽の矢が立ちました。

中央の制御部(おそらくSDCなどが内蔵されている部分)はRG694-B-M型の制御アンプから、両側の変圧器部分はリアクトルトランス部からそれぞれ取ってきて線対照になるように並べます。銀1000とアルミの違いはありますが、トランスであることには変わりないので変圧器部が非常に近い形状になりました。

塗装してみると、予想以上にいい感じです。何より余っているパーツを消化して安く工作できたのでこれで良しとしましょう。

最後にもう1つ、SIVの配置に関連して、屋根上のヒューズも2つ並んで搭載されています。製品では配管モールドが再現されていないため、真鍮線で一部だけ追加して穴あけ、ヒューズを横に追加で取り付けています。



さてさて駆け足での紹介となってしまいましたが、4連ならではの特徴を再現することができたのかなと個人的には思っております。1057編成に対抗して(?)運転台には津島善子ちゃんを載せました。445とよしこの語呂合わせです。よしこじゃなくてヨハネ!!
方向幕は同時に印刷した自作品で例によってここでもネタを炸裂させています。KC2399で爆走するよしまるが目に浮かんできますw

歌うほうの機器更新も終了が見えてきた昨今、3-5次車も製造から10数年が経過しそろそろ機器更新が噂される時代となってしまいましたが、模型の方で末永く残ってくれそうです。
 
それではこのあたりで3-5次車の製作記もいったん終了となります。12両分お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!

京急1000形3-5次車を作る(その1)

お久しぶりです。いおんぐりっどです。そしてあけましておめでとうございます。冬コミの告知もこちらで更新するのをすっぽかしてしまいかなりお久しぶりな更新となってしまいました。

さて、2019年一発目は京急1000形の新1000形3-5次車を2編成同時並行で制作しました。今回はそのうち1本目の1057編成について紹介をば・・・

ベースは毎度おなじみGMのYELLOW HAPPY TRAIN仕様の完成品(銀扉時代)を用いました。いつもどおり車体の加工もそこそこに床下をゴテゴテにいじっております(笑)
早速各車を見ていきましょう。

デハ1057号車(Muc)
海側

山側

浦賀方の制御電動車になります。基本的な機器構成は1次車から引き継いでいますが、3次車からはVVVF装置がIGBTを使用したものに変更され、主回路装置周りのレイアウトが大幅に変化しています。模型では基本的にGM銀1000のM2系床下パーツを用いつつ、VVVF装置、フィルタリアクトル、高速度遮断器を自作データによる3Dプリント品で再現してあります。また各種空気ダメ、冷房用配電盤(この2つについては以下すべての車両に共通)、山側品川方に艤装されるSL22型コンプレッサおよび接触器についても併せて自作3Dパーツを使用しています。こうやって見るとほとんど3Dプリントパーツですねw

サハ1058号車(Tpu)
海側

山側

集電装置およびSIV装置、蓄電池などを有する中間付随車です。模型では基本的に製品そのままに並び替え程度で済ませてありますが、プロポーションがあまりよろしくなかった蓄電池と接地スイッチ(GS)、補助継電器とMBSA作用装置については銀1000の床下パーツを流用しています。

デハ1059号車(M2u)
海側

山側

3次車から6M2T編成となりユニット構成が見直され、4・5号車に位置していたM車はそれぞれM1M2ユニットを組んでいます。このため3・6号車がM2系の電動車とされています。
1・2次車では自車に必要な機器のみを載せていた同号車ですが、電動車となったことで主回路装置一式を搭載しています。しかし隣のM1系とユニットを組む構成のため一部機器がM1系側に集約されており、M車の割にはさっぱりとした床下配置になっているのが特徴です。これについては後ほど・・・

デハ1060号車(M1u)
海側

山側

3号車のM2系とユニットを組むM1系の電動車です。機器構成的にはMuc系と似ていますね。模型でも基本的にMuc系と同様です。相違点としてはブレーキ演算装置(BCB)がブレーキ指令器(BA)を内蔵しないため小型のものになっていること、山側品川方に受給電接触器(SDC)が設置されていること、コンプレッサを装備しないことなどでしょうか・・・
このうちBCBについては自作3Dプリント品を使用しています。

デハ1061号車(M1s) 
海側

山側

M1uとほとんど同じです。M1u系に対する違いとしてはSDCが搭載されていないことです。SDCは給電区分の間(切れ目)に設置され、ある給電区分内で故障が発生した時に別の給電区分から交流電源を融通するための接触器であるため、原則として編成数のSIVの台数-1の数が設置されます。このため編成中で2台のSIVを有する本系列では1台のみで済むため、この車には搭載されていないというわけです。

デハ1062号車(M2s)
海側

山側

床下機器配置としては全くM2uと同じなので割愛します。

サハ1063号車(Tps)
海側

山側

機器配置はTpuと全く同じため割愛します。模型における動力車に設定しました。

デハ1064号車(Msc) 
海側

山側

品川方の制御電動車です。床下はMucと同一のため省略します。


さて、全車をざっくりと紹介し終わったところで今回の目玉である3Dパーツ(と実際の機器)について見ていきましょう。

まず、VVVF装置について・・・
3次車からは、シーメンス製G1450/D1130/480型VVVFインバータ装置が採用されています。
これは1・2次車で採用されたVVVF装置(G1450/D1130/560型)と異なり、パワーユニットの素子がIGBTとなっています。また560型ではパワーユニットの冷却方法が強制通風だったのに対し、本形式では走行風による自然冷却となっており、海側に大きなヒートシンクが設けられているのが特徴です。

前述の通り3次車からは中間車がM1M2ユニットを組む構成となりましたが、M1系にVVVF装置が集約される日本の標準的な機器構成とは異なり、本系列ではユニット内それぞれの車両にVVVF装置が搭載されています。M1系に搭載される装置がbox-A、M2系に搭載される装置がbox-Bとされており、制御回路はbox-Aにのみ搭載されているようです。主回路はM1系のHB以下で分岐しそれぞれの筐体に内蔵されている断流器(LB)、フィルタリアクトル(FL)を経由してIGBTブリッジまで接続されていると推測されます。

▲左がbox-A、右がbox-B。故障表示灯と制御回路開放器(CCOS)銘板の有無、ケーブルコネクタの配置などが異なるのが分かるかと思います。

実車の解説が長くなりましたね、模型の方でももちろん外観上の差異は再現してありますよ~

上がbox-A、下がbox-Bになります。配線の違いや銘板の枚数の違いが分かるかと思います。データ上では故障表示灯の有無も作り分けたのですがプリントの分解能の関係でうまく出力されてなくて残念です・・・

FLは床下の段差に引っ掛けるような形で取り付ける構造としました。
余談ですがアルミ製の構体では押し出し形材にレールのようなものが成型されるため床下機器をそこに吊る形で艤装してるようです。図らずとも模型でも似たような発想になっていますw

HBは1・2次車に引き続きおなじみのセシュロン社製UR15系HBが採用されました。

模型の方でも実物同様、灰色塗装の艤装用枠と樹脂パッケージに包まれた本体とで別パーツ構成としてディテール強化と塗装工程の工数削減を図っています。

これで主回路系で新規作成したパーツは以上になります。まだコンプレッサと冷房用配電盤が残っていますがここでちょっとQK!

~3次車以降のパンタグラフについて~

▲左が1・2次車の避雷器(写真は2100形のものですが同一です)、右が3次車以降の避雷器
上の写真からも分かるように3次車以降では避雷器が縦置き配置となっています。GM製品では横置きの状態を再現しているのでどう表現するかが課題となりました。

ここで、TOMIX0246番のPT7113-D型に換装することにしました。実車がPT-7117系なのでプロポーションとしてはかなり似ているかと思います。加工点としては、形状の異なる避雷器が取り付けられているため台座ごと撤去するのですが、この際に図の赤色の部分でカットして三角形状の台座にします。この上にGMの製品に付属している避雷器を尖った部分を切り取って載せると、、、

写真のような感じになります。実車の形状にだいぶ近づきましたね。接着面積も十分確保されるので強度的にも問題無しと言えそうです。
それにしてもTOMIXのパンタ、形状もシャープで上昇姿勢も完璧ですね。見てて惚れ惚れしてきます。かなり気に入ったので今後製作する車両はもちろん、既存の京急車の模型も順次交換していきたいと思っているところです・・・

閑話休題
さて、コンプレッサについてです。8連ではクノールブレムゼ製のSL22型コンプレッサが採用されています。吐出量1600L/minのスクリュー式コンプレッサになります。隣にはコンプレッサ接触器(CMC)が設置されており、調圧器(GV)の動作で引き通し線が加圧されることにより接触器が閉じ、コンプレッサが動作する構造となっています。今回自作したパーツではコンプレッサ本体とCMCをまとめて取り付けできるようにしてあり、位置決めの作業を省力化しています。また間に見えるコンプレッサからの配線も再現することに成功しました。

ここまで紹介してきた機器を取り付けた山側の様子がこちら

細かい配線や機器の凹凸、メッシュなどがよく再現できたと自負しております。

冷房用配電盤について・・・

こちらは製品そのままでも十分なディテールは確保できますが、写真のように斜め前から眺めた時の奥行きが欲しかったので思い切って3Dデータを起こしました。それにしても立体感がすごいですね。3Dプリンタさまさまといった感じであります。

これで主に制作した3Dパーツの紹介は以上になります。

最後にそのほかの加工点について、、、
今回の編成から台車をちょっとだけ改良しました。いつも通りブレーキシリンダを撤去し引き棒を分割する加工に加え、空気バネに対してボルスタアンカ受けのちょうど反対側に写真のように0.75*0.5(mm)のプラ材を追加することでよりダイレクトマウントな感じに仕上げてみました。最初は試作程度に考えていたのですが思いのほかプロポーションが向上したので根気で既存の手持ち車両にも追加工をしている最中ですw

屋根上や車体にはいつも通りの色差しをしてあります。加えて、ドアの銀色印刷が回っていない箇所があったのでGMの39番アルミシルバーでタッチアップをしてあります。
前面もいつも通りトレジャーの前面車番インレタを用いてワイパーカバー部分を再現してあります。このトレジャーのインレタ、ディテールは格段に向上するのですがいかんせん高い上に品質が安定しないのはもうちょっとどうにかならないのかなって個人的には思いますね。

これで紹介するべきところはだいたい紹介できたかと思います。

せっかくの黄色い車なので運転台に国木田花丸ちゃんを乗せてみました。指導運転士(?)として黒澤ダイヤちゃんを横に立たせてみたら意外としっくりきちゃったのでびっくりです。ダイまるはいいぞ、そして花丸ちゃんセンター総選挙優勝おめでとう!

そんなこんなで製作宣言からだいたい1か月程度で完成となりました。当初は通常塗装の車にする予定でしたが、1本くらい黄色いのがいてもいいかなということで(実車も1本しかいないけど)黄色いのが増えました。結果的に他の編成と並べた時に見栄えするのでこれでよかったんじゃないかなと思っています。
発注してから自宅に届くまで首を長くして待機しすぎた故に少々首を傷める原因になった3Dプリントパーツもおおむね設計通りのサイズ感とディテールで一安心です。
個人的に何かと新しいことにチャレンジしてみた1057編成、この編成もお気に入りの1本と仕上げることが出来ました。運転台の2人も喜んでくれてますかね・・・ ノdl ′○ `)〃 未来ずら~


それではまた次回の製作記事でお会いしましょう!「その2」をお楽しみに!!!

プロフィール

HN:
いおんぐりっど
性別:
女性
自己紹介:
京急/鉄道模型/床下機器/電気・電子工作/音楽アレンジ作り/同人活動
サークル:霊烏路車輌製造 主宰
Twitter:@kyukon_tech

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