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霊烏路車輌製造 工場日記

模型製作とか実車観察、電気・電子工作、音楽作りなんかについて備忘録代わりに書いていきます。よろしくお願いします。

”いつもの”銀千を作る

どもども、いおんぐりっどです。いつもの癖でお久しぶりですって書きそうになって、そういえば数日前に更新したと思い出してやめました。それだけ更新サボってるってことですね、半分くらいは反省しています。

 さて、今回は銀千の8連を作るお話になります。

編成は1137編成ということで、次車区分では10次車に相当します。このグループについては以前1489編成を製作したのでそれの8連バージョンですね。

 それではいつも通り各車から見ていきましょう!
デハ1137号車(M2uc)
海側

山側

浦賀方の先頭電動車です。隣のデハ1138号車とユニットを組み、補助電源装置と蓄電池を搭載しています。模型でも特に目立ったことはせず、MBSA作用装置と補助継電器のみ自作3Dプリントパーツに置き換えてあります。この点については残り7両についても共通事項です。

デハ1138号車(M1u)
海側

山側
浦賀方ユニットの中間電動車です。主回路装置一式を搭載しています。まあほかの銀千のM1系と基本的な配置は特に変わりません。ブレーキシステムの構成上、編成に3両存在するM1系のうち、このM1uのみブレーキ受信装置(BCB)の筐体が大型になっています。主回路およびブレーキ関係のほぼすべての床下機器で自作3Dパーツを使用しています。

サハ1139号車(Tu)
海側

山側

浦賀方の中間付随車です。空気圧縮機を搭載しています。基本的には製品の床下機器をそのまま使いますが、空気圧縮機とその海側に大きく鎮座する第1元空気タンクはそれぞれ枕木方向の車体中央側に寄せるように取り付けることで実車同様としています。

デハ1140号車(M1u’)
海側

山側

中央ユニットの中間電動車です。構成はほかのM1系と同様ですが、BCBの筐体が小型である点、また受給電区分の境界に位置する車両のため、受給電接触器が山側品川方にある点が先述のデハ1138号車と異なる主要なポイントと言えるでしょうか。模型では動力車に設定してあります。

デハ1141号車(M2s)
海側

山側

デハ1140号車とユニットを組むM2系の中間電動車です。こちらも主回路の構成上ではM2系となりますが、電動台車を装備しているのみで、その他自車分の機器以外は持たないため非常にすっきりとした床下配置となっています。

サハ1142号車(Ts)
海側

山側

品川方の中間付随車です。サハ1139号車と同様のため割愛します。

デハ1143号車(M1s)
海側

山側

品川方ユニットの中間電動車です。BCBの筐体が小型である以外はデハ1138号車と同様です。

デハ1144号車(M2sc)
海側

山側

品川方ユニットの先頭電動車です。床下配置はデハ1137号車と基本的には同様ですが、海側の整流装置隣に車内VIS用の行先表示制御器が搭載されています。

 さて、各車紹介も済んだところで、今回はいつも通りの3D祭りですから早速床下機器から見ていきましょう!

はい、早速メインディッシュの三菱製MAP138-15V174形VVVFインバータ装置になります。筐体外形からいかにも三菱といった風貌ですよねwニクイねぇ!
特徴的なパワーユニットのザルや制御アンプ部の遮光板などが立体的に再現できたかと思います。RT-1773形フィルタリアクトルや海側に大きく構える断流器も3Dで出力しましたがいい感じですね。東洋電機製の電装品とは異なり、高速度遮断器(HB)が断流器(CB)の筐体に内蔵となっているため比較的すっきりとまとまっている印象があります。

\もちろん裏側も再現してますヨ!/

さて先ほどの画像でちらっと見えてしまいましたが、こちらは補助継電器箱(ARB)になります。前半でも述べましたが、今回の1137編成では8両すべての補助継電器を3Dプリント品に置き換えてみました。GM完成品に元からついている補助継電器では、各形式(M1,M2,T)のランナーでディテールが異なるためそれの解消を兼ねています。ARBは個人的にもいろいろな意味で好きな床下機器のひとつなので、「吊ってる感」が出せて大満足です。気にいったのでこんなお遊びもしてみたり……


最後はこちら、個人的にはVVVFと並んで目玉(だとおもっています)のMBSA作用装置です。みんな大好きなやつですね。GM完成品のものでも十分すぎるくらいのディテールはあるかと思いますが、今回はさらにその上に挑戦してみました。ハンドルの立体感や、枠と本体で分かれた構成を意識してモデリングしてみましたが思いのほかうまくいったようです。

やりだすとなんでも調子に乗ることに定評がある私ですので、今回も精一杯バカなことをやってみました。半ばおふざけで作ってみましたが最近の3Dプリンタの性能はすごいですね、おふざけを完璧に立体化してくれました。裏側のチリコシや空気バネ配管がつながる空気室がしっかり出力されています。いやぁほんと3Dプリンタさまさまです。ちなみに脇の配管はGMの製品についていた床下機器から切り出しています。


全体的な床下機器を見るとこんな感じ、製品がそのまま使えるものは使って、ディテールを追求したい場所は3Dパーツでといった具合に軽いメリハリをつけています。あまりうるさすぎず程よい立体感になったかと思います。
 

台車周りは前回から標準となった台車排障器を取り付け、そのほかはいつものメニューでスカート裏側を軽くごちゃっとさせています。

3Dネタであとひとつだけ、今回は加工種車にGMの4114を使用したためそのままではSRアンテナがありませんでした。そのためこちらも併せて3Dで設計しました。ついでなので運転台コンソールもサクッと設計して余ったスペースに詰め込んでプリントして取り付けています。

 屋根上はいつも通り色差ししたのに加え、配管止めを色差ししています。配管の被覆が黒っぽい色をしている銀千ではこの色差しがだいぶアクセントになりますね。


 ちょうど2年前に製作した1201編成と並べてみました。同じ三菱電機製の主回路を持つ8Vということで、ある意味”姉妹”のような関係にも見えます。この1201編成も追加工に追加工を重ねようやく今の形に落ち着きました。2年で一体どれだけ手を加えたでしょうか……


 というわけで、「いつもの」銀千を「いつも通り」に作ったお話でした……と締めくくりたいところですが、実はこの編成は個人的に特別でかつ複雑な感情を抱きながら製作しています。
ここからは私情を含んだ駄文となってしまいますが、お暇なら読んでいっていただければ幸いです。

 忘れもしない2019年9月5日のことでした。快特三崎口行き1088SHとして神奈川新町駅を通過した1137編成がトラックと衝突、架線柱を倒し軌道を大きく逸脱する大事故となったのは未だに記憶に新しいものです。
 事故直後、Twitter上では多くの議論が巻き起こりました。私個人として何か発信することはしませんでしたが、それらを傍観することで安全とは何なのかを自分の頭で改めて考えさせられたのを覚えています。当時車両技術の界隈にもう片方の足を踏み入れようとしていた私にとって、印象が強かったのはJR車と比較して京急の車両を称賛する内容があまりにも多かったことでしょうか。自分なりにこの議論を考察してみましたが、私個人としては「京急のクルマは京急のクルマとしてその性能を設計上の過不足なく発揮し、事故の被害を車両サイドとしてはできる限り抑えただけに過ぎない」との結論を出すことしかできませんでした。
 JRと京急では走行する環境が異なる上、車両に要求される条件も全く異なったものになります。私は、車両設計とはその車両に課された様々な条件の中で最大限の安全を実現するものであると考えています。簡単な例として考えても、20m級車体でクラッシャブルゾーンを大きく取ることができるJR車であれば、構体に意図して壊れやすい部分を作り衝突時の衝撃を吸収することで乗客乗員を保護する構造を取るという「解」が生まれ、逆に18m級車体でドア位置などの制約もある京急車では先頭車の自重を増加させ、また先頭構体の強度を高めることで同様に保護するという「解」が導き出されるのはごく普通のことでしょう。どちらが正解、間違いというわけでは決して無く、各社がそれぞれの方法で努力し最大限の安全を追求しようとしています。設計について考える際に、どちらが良い、悪いと言った相対的な視点に固執することの浅はかさ、要求された条件の中でどれだけの安全を取れるかといった絶対的な視点の必要性を知ったのはこの時でした。
 数年前の私ならどうだったでしょうか、きっと京急車を両手離しに称賛し、他社の車を批判する一派に属していたことは想像に難くありません。見識を深めれば深めるほど思考も深まるものです、きっとこの考察も数年後の私が見たら酷く落胆することでしょう。いや、落胆させなければなりません。まだまだ知らないことが多すぎます、毎日が勉強であることも同時に実感させられました。
 付け加えておきますが、もちろん、車両だけで安全を確保することは不可能です。どんなに高性能な電車でも最終的に動かし、止めるのは人ですから、こちらの面でも安全を蔑ろにすることはできません。詳しい発言は事故調査委員会の報告書を待ちますが、この事故が京急、そして各社の”人”に対する考えに一石を投じたこともまた事実です。

 もちろん考え方は人それぞれです、こんな話題を出してしまって不快に思われる方、また考察が気に食わない方がいたらそれはごめんなさい。実はこの辺の話は書くか書かないかだいぶ迷いましたが、数年後の私が見てどう思うか気になったので、今の思考を言語化して残そうと思い書くことにした次第です。どうかご容赦ください。

 様々な観点から安全について再考するきっかけとなったこの出来事、知識のない私にとっては、事故の本質とは異なる車両の分野において稚拙な考察することしかできませんでしたが、間違いなく一生忘れることのない出来事だったように思います。そのような意味で、偶然であり必然ですがこの惨事の主役となってしまった1137編成を記憶に留めようと製作しました。「いつもの」は時として「いつも通り」では無くなるものです、せめて模型では大切にしてあげたいところです……

 ここまで駄文にお付き合いくださった方、本当にありがとうございました。これ以上長く引っ張るのも良くないですから、最後にひとつだけ……

 
 「ありがとう、そしてお疲れ様、1137編成」
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2100形車体更新車を作る

お久しぶりです。いおんぐりっどです。なんだかんだで前回の更新から半年近く経ってしまいました。
 さて、今回は今更感の否めないネタですが2100形車体更新車ということで、主に車体側の加工がメインとなりました。GMから既に完成品が出ていますが、それ以上のクオリティを自前で実現できないかと奮闘した記録になりますw  床下ネタは少なめですがお付き合いいただければ幸いです。

 制作する編成は私が2100の中で一番好きな2101編成にしました。現車では車体更新1本目の編成になります。車体更新車が出場した時には前面のけいきゅんマークにびっくりしたものですが今ではすっかり見慣れたものになりましたねw

 いつも通り各車紹介から行ってみましょう!

デハ2101号車(Muc)
海側

山側

浦賀方の先頭電動車で、主回路機器と空気圧縮機を装備する車両になります。これはほかの車でも同様となりますが、模型では補助的な機器の多くを銀千用のパーツで置き換えたほか、空気圧縮機や高速度遮断器(HB)、冷房配電盤などは自作の3Dパーツを取り付けてあります。

サハ2102号車(T)
海側

山側

浦賀方ユニットのパンタ無し中間付随車になります。車体中央の放電抵抗器(RD)は600形の記事などでもご紹介したいつもの自作3Dパーツです。蓄電池箱は銀千のものに置き換えました。

サハ2103号車(Tp)
海側

山側
こちらはパンタ付きの中間付随車になります。補助電源周りの機器一式に自作3Dパーツを使用しています。模型における動力車としました。

デハ2104号車(Mu)
海側

山側

浦賀方ユニットの中間電動車です。構成としては先頭車から空気圧縮機一式を取り去ったような機器配置となっています。細かい点としては、先頭車ではブレーキ受信装置箱(BCB)がブレーキ指令器(BA)を内蔵した大型のものであるのに対して、こちらのMu、それから後述のMs系ではBCB単独の小型のものになっているところなどでしょうか。これは自作3Dパーツで再現しています。また、この車が浦賀方ユニットと品川方ユニットの受給電区分の分かれ目に位置するため、山側の空気ダメの横に受給電接触器(SDC)が取り付けられています。

デハ2105号車(Ms)
海側

山側

品川方ユニットの中間電動車になります。Mu系と基本的な構成は同じとなり、SDCのみが搭載されていない形になります。模型的にはデハ2104号車とほとんど同じとなるため割愛します。

サハ2106号車(T)
海側
山側

品川方ユニットのパンタなし中間付随車です。サハ2102号車と同様のため割愛します。

サハ2107号車(Tp)
海側

山側

品川方ユニットのパンタ付き中間付随車です。サハ2103号車と同様のため割愛します。模型ではこちらは非動力車です。

デハ2108号車(Msc)
海側

山側

品川方の先頭電動車です。600形や銀千10次車〜とは異なりVIS用の行先表示制御器が床下に搭載されていないため、浦賀方先頭車と同様の配置となります。

 さて、各車紹介も終わったところで今回のこだわりポイントを…
 目玉の車体加工は後半のお楽しみとして、まず床下のほうをササッと見てみましょう~

RG6008-A-M形VVVFインバータ装置とフィルタリアクトルです。GM製品に付いてたものが個人的に割と好みの造形だったため、枕木方向で繋げて箱にした上でそのまま使っています。比較的近年の製品の床下なので色差ししてあげれば十分実用に耐えるディテールかと思います。個人的に2100形固有のVVVFのイメージが長らくありましたが、N1000形の更新でもサフィックス違いの兄弟形式が多く見られるようになって、増えたなぁ…と実感する昨今です。

こちらは山側です。目立つものとしてはHBとコンプレッサでしょうか。製品についてるものではディテールが納得いかなかったため、自作データの3Dパーツで再現しています。HBの艤装用枠、コンプレッサのサイドのスリット、配線などが上手く出力できたので満足です。

さてお次はT系の放電抵抗器…と言いたいところですがこちらは以前にも紹介しているので今回は割愛します。どちらかと言うと見ていただきたいのは右隣に地味な感じで佇んでる冷房配電盤のほうでして~、こちらは実車では車体更新に伴い冷房装置が載せ変えられたため同時に取り替えとなりました。以前のものより筐体の天地寸法が短縮され、側面の切り欠きが無くなったあたりが外見上の特徴かと思います。実は今回制作している模型も元々は機器更新・車体未更新車として所有していたものに手を加えているため、実車同様に冷房配電盤も自作3Dパーツで取り替えとなりました。


補助電源周りです。600形4次車以降でお馴染みの三菱のNC-WAT150系のSIVですが、サフィックスCとなるこの形式では600形のNC-WAT150A形とは異なり、三相交流の出力電圧が200Vから440Vに変更されています。外形は同様のため模型では600形4次車で使用したデータを流用して3Dプリントしたものを取り付けています。だいぶ昔に設計したものなので(ディテール的な意味で)そろそろ作り直したいなぁとは思ったり…

こちらはMu、Ms系に搭載されるBCBです。蓋に刻まれた三菱の銘板が特徴的な箱ですね。3Dデータを作成する際にも最大限細かく作り込みましたが、プリンタの性能のおかげもあってうまく出力できたようで満足です。

台車周りは3Dプリントした排障器をつけてより密度を高くしています。それ以外はいつも通りですね。

床下に引き続きいつものメニューで加工したパンタ周りになります。

今回はちょっと気合いを入れて配管止めを少し濃いめのグレーで塗り分けてみました。やはり鉄道模型は上から眺めることの多いものですからこの辺にしっかり手を加えると見栄えしますね。他編成にも展開させていきたいところです…

 さて、ここからがいよいよ今回のメインディッシュとも言える車体周りの加工についてです。

まず車体更新車といえばこれですよね、開閉可能に改造された車端部の側窓です。GM完成品では印刷で窓枠が表現されているものの、自前で制作しようとするとなかなか難易度が高くなります。窓枠については一応サードパーティでインレタが出ているのですが、どうもオーバーサイズ感があって個人的に好みでなかったので今回は塗装で再現しました。
というわけで、、、

\デンッ!白色のヤツ!/
はい、カッティングプロッタです。なんと友人が貸してくれました。本当に感謝ですありがとうございます。

そうと決まればあとはCADでサクサクッとデータを作って……

切るだけですね。超簡単です。シルエットカメオでは、AutoCADなどで書き出し可能なdxfファイルがそのまま読み込めるのでCADで設計して切り出すのに最適ですね。刃出し量3、切り出し強さ(厚み)3、速度1~2くらいで切ってちょうど良かった気がしますが、同様の方法を試される方は各自調整をお勧めします。あ、オーバーカット機能は忘れずにつけてくださいね。
危うく書き忘れるところでした、窓に関してはガラス側に0.3㎜程度のプラ板を貼りつけることで実車同様奥に引っ込ませています。接着が大変でした。
切り出しの際にアイボリーの太帯用のデータも作成したので今回は全塗装することにしました。

車体が全塗装ということでこちらもしっかり加工をしました。元あったルーバーを削った上、シール用紙を塞ぎ板サイズに切り出した上貼り付け、その上から塗装をしています。今のところ塗料の剥がれ等はなさそうです。厚さも概ねちょうどいいかと思います。

お次は屋根周り、更新に伴い2基/両だった排気扇は半減され、各車両で片側が撤去されたため同様に再現しました。元の脚を切り取って穴に差し込んで接着させた後、削るのがいちばん手軽かと思います。

冷房配電盤の話で少しだけ触れましたが、更新に伴い冷房装置が交換されています。どちらも三菱製のもので、左が落成時から搭載していたCU-71G形、右が更新に伴い搭載されたCU71H-G2形です。ファン部分のレール方向寸法が若干大きくなり全長も長くなったことが分かるかと思います。こちらのパーツのみGM車体更新車完成品用の分売パーツを使用しました。冷房装置の外形にはあまりこだわりのない私ですが、さすがに長さが異なるのをそのままにしておくのも納得がいかないのでここだけは投資することにしました。安く仕上げたい場合には銀千用の分売クーラーと元からついていたCU-71Gの整風板を組み合わせて貼り付ける方法もあります。
SR無線アンテナは更新出場直後を時代設定にして、準備工事としました。塞ぎ板は自作3Dパーツで再現しています。穴を開けて差し込むだけなので楽ですね。
運転台のコンソールもついでにサクッと設計したものを印刷して取り付けています。サードパーティからすでに発売されているようですが、これくらいなら自分でデータを起こしてまとめて印刷した方が手軽なのでコスト重視としました。こういう小物類って床下3Dパーツ出力用ランナーの隙間埋めにちょうどいいんですよね〜

最後に今回は客室内にも手を入れてみました。座席を塗り分けてシートの枕カバーに赤色のステッカーを貼り付けましたが、動力車抜きでも7両分の作業となりなかなかしんどかったです……仕事から帰ってきて眠気と戦いながらの貼り付け作業でした、同様にやってみようという方は気を確かに頑張ってくださいね……

 さて、ここまでざっくりと見てきましたが車体更新車たる部分は概ね再現出来たかと思います。床下ばかりいじってる私ですが、たまにやる車体加工もいいものですね、切削や研磨などの技術の再確認にもなります。

 余談ですが、車体を全塗装をしたいい機会ですから個人的感性に基づく京急車の色について少し触れておこうと思います。
個人的に京急車の赤色は暗すぎず明るすぎずが好みなのでGM29番バーミリオンAとクレオス81番あずき色を体積比で1:1程度になるように調合したものを、またアイボリーはGM21番のアイボリーAをそのままでそれぞれ吹いています。さらに塗装車はツヤが命ですからトップコートはもちろん光沢で、粘度を低くしたものを垂れる寸前で止めつつ何度も重ね吹きしています。
これは600形以降の所謂「バルーン顔」の車に限ったことですが、先頭部分のワイパーカバー(N1000ステンレス車では塗装による車号表記部分)はトレジャータウンのTTL852-01を貼り付けています。価格が高い上に貼り付けも比較的難しいインレタではありますが、元々の製品の印刷と比べて格段に見た目が向上するのでおすすめの1枚です。更新車で使われているけいきゅんマークは世田谷車両のインレタを使用しています。今回の2100では友人から余りを提供していただきました。修正で何枚も使っちゃってごめんなさい、ありがとうございました。

塗料のシンナーで脳みそがやられたのか、塗り直し始めたら段々と楽しくなってきてしまい手持ちの2100/N1000形については全編成を塗り直してしまいました。600形については追って施工していきたいと思います……上の画像は塗り直しによって大量消費された塗料の空瓶達です()
実は2101編成含め塗り直し関連の作業は大半を正月休み中に行ったのですが、おかげで正月休みがこれだけで溶けました。あ、コミケのお手伝いは行きましたけどねw


 そんなわけで久々に車体側もしっかりいじってみたらめっちゃ楽しくて時間が溶けたっていうお話でした。今回はあまり現車の床下について細かいことを書かず、模型的な部分に視点を当てて製作記録を書いてみましたがいかがでしたでしょうか。おそらく模型メインの皆様にはこちらの方が読みやすい内容になったのではないかと思います。今後も大規模に車体をいじるような車を作る際にはたまにはこんな記事を書けたらと思う次第です。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました。次回は京急の歴史において大きな変化の主役となった”あの”車を作っていく記事になるかと思います。お楽しみに!!







【おまけ】
最近2101編成よく人身やってる気がするしだいぶ派手に壊れてるけど京急さんそろそろお祓いしません?

京急1000形16次車を作る

どもども。この記事に使う写真を準備したところで寝落ちしたいおんぐりっどです。
さて、新鮮な記事ということで今まで作っていないグループの紹介です。
タイトルの通り1000の16次車になるのですが、16次車のシステムは基本的に既存の銀千に滑走防止機能を付加したものとなっています。以前作成した17次車の記事でそれについては解説していますので今回は16次車特有のフィルムラッピングの再現にフォーカスして見ていくことにしましょう。また、その他電装品に関しても従来の銀千を踏襲した構成ですので、こちらについてはこの記事も参考にしていただけると助かります。
さて、今回作る編成は1600番台1本目の1601編成です。1600という番台はもともと1500形で使われていたものですが、少し前に改番により消滅したものでした。私なんかだと1600と聞いたら無条件に1500形を思い浮かべてしまうので1000の番号として使われたときは少々違和感を覚えたのを覚えていますね。ともあれ1000形の新しい顔としてこの番号が復活してくれたのはうれしい限りです。


さて、いつも通り各車のざっくりした紹介から参りましょう!

デハ1601号車(M2uc1)
海側
山側

浦賀方の制御電動車になります。従来の銀千4/6連と同様の機器配置で、補助電源装置と空気圧縮機を搭載しています。16次車での変更点としては先述のとおり滑走防止制御機能が追加されたため、海側第2台車寄りのブレーキ指令器/ブレーキ継電器箱(BA/BR)に滑走防止制御装置(FSC)が内蔵され従来よりも天地寸法が大きな筐体になっているのが特徴です。SRアンテナが2本となっている屋根はちょうどGMから完成品が発売されたためそれの分売パーツを利用しています。以前製作した17次車1201編成も同様に置き換えました。GM分売屋根高いんだけどなぁ・・・

デハ1602号車(M1u1)
海側

山側

浦賀方の中間電動車です。従来の銀千4/6連のM1u1では集電装置が1基のみの搭載となっていましたが、1600番台では2基の搭載となっているところが大きな差異です。一般的な直流1500V電化の在来線用集電装置の集電電流が1000A/基などといわれていますので編成中4基となったこのグループではそれなりの余裕があると言えるのではないでしょうか。床下配置については従来と同様です。

サハ1603号車(Tu1)
海側

山側

浦賀方の中間付随車です。従来の配置を踏襲しており、差異としては補助継電器(ARB)の隣にFSC箱が追加されたくらいでしょうか。

サハ1604号車(Ts1)
海側

山側

品川方の中間付随車です。Tu1と同様に、従来のTs1にFSC箱が追加された以外は特に変化はありません。

デハ1605号車(M1s1)
海側

山側

品川方の中間電動車です。受給電接触器(SDC)がない以外はM1u1と同様なので割愛します。

デハ1606号車(M2sc1) 
海側

山側

品川方の制御電動車です。10次車からの形態として海側第2台車横にVIS用の行先表示制御器がある以外はM2uc1と同様なので割愛します。


機器構成としてはM1u1の集電装置が2基になったこと、滑走防止機能が追加されたことを除けば(模型で再現できる領域としては)従来の銀千6連と同様と言えそうです。
滑走防止機能の追加に伴い大型化されたBA/BR箱および新しく用意されたFSC箱は17次車の製作同様、自作データの3Dプリントで再現しています。


大型化されたBA/BR箱ですが、FSCが内蔵されたため機器名称銘板が3枚になったこと、三菱を主張するメーカロゴ銘板が取り付けられたことで遠目で見ても大きな差異となっています。

従来タイプのBA/BR箱

FSCが追加されたBA/BR/FSC箱

その他電装品周りとしては、15次車からの形態として高速度遮断器(HB)のパッケージの整形色がアイボリーとなっていることでしょうか。HBと隣の断流器(LB)はいつも通り3Dプリントで出しています。特にHBに関しては枠と本体を別々で出すことでこのような塗り分けも容易でいいですね。通常の射出成型のようなプラ製品では絶対にできない芸当なので3Dプリンタさまさまです。



さて、電装品サイドの説明もそこそこに今回の目玉である車体のラッピング再現について・・・

①車体の2色塗装
まず最初に車体をバーミリオンとアイボリーの2色で塗装します。ここまでで仕上げると17次車の全塗装仕様になります。

②銀色になる部分のマスキング
正直これがめちゃくちゃつらいです。様々な太さのマスキングテープを組み合わせたり切り出したりで貼っていきます。

余談ですが、ドア枠のR部分のマスキングをどうしようか悩んでいたところ、不良在庫のお名前シールを発見したためこれをあてがってみるとちょうど曲率が同じくらいだったのでマスキングテープの代用として使用しました。

③塗装
6両分マスキングが終わったら銀塗装をします。いままで缶スプレーのみしか使ったことのなかった私ですが、銀をどうしても細かく吹きたかったので今回はイージーペインタを使用してみました。このため市販の瓶入り塗料が使えたため銀色の表現にも力を入れることが出来ました。ちなみに塗料はガイアノーツの1001番ライトステンレスシルバーにクレオスMc211番クロームシルバーをほんの少しだけ混ぜたものを吹いています。

④めくりの儀~修正・色差し
塗料が乾燥したらマスキングを剥がし、吹き込み個所のタッチアップをします。幸いにも事前のマスキングがうまくいっていたため今回はあまり吹き込みしている場所はありませんでした。また窓枠、ドアのガラス押え部分の銀色がまだ入っていませんのでこれらを色差ししていきます。窓枠については質感に関してそこまでこだわりが無かったので銀色マッキーの細い方で入れています。ドアガラスの押えについては楊枝に銀塗料を載せた状態で淵をくるっと一周させる要領で入れています。本当は烏口とかあるといいのでしょうけれど・・・

すべての色差しが終わってインレタ打ちなども完了したらクリアを吹きます。京急車のクリアといえば光沢とするのが定石とされますが、フィルムラッピングの車は現車でもそこまでの光沢はないように見えるので雰囲気重視で半光沢クリア仕上げとしました。
車体の製作はこのような感じでほとんどがマスキング→塗装→色差しの地道なものとなりました。


最後に16次車からの特徴であるLEDの前照灯を再現します。GMからちょうどLED前照灯を再現した完成品が発売されましたので、こちらのライトユニットを分売で購入して組み込みます。困ったことに新型のライトユニットは旧床下に対応していなかったため、無理やり床板を削り込むことで何とか収めることに成功しました。(写真は1201編成に加工した時の様子)


だいたい加工点の紹介としては以上です。中古品の寄せ集めをもとにあちこち弄って最近の1000を作ってみるといった内容でした。本文中では取り上げませんでしたが、同時に全塗装17次車の1613編成も製作したのをここで少しだけ紹介しておきます。貼と塗、並べると次世代の京急といった感じでわくわくしてきますよね。


記事を書いてる2019年9月現在、1600番台も最終編成と思われる1667編成まですべて出そろい、あっという間に大所帯となってしまったのを実感させられます。これらによって置き換えられた800形を惜しむ声が多いですが、個人的には電車といえど工業製品であり産業機械であると考えていますので新しいものに置き換わっていくのは宿命だと思っています。過去の技術をフィードバックしてより安全で快適な電車を作るのが車両屋の使命なのではないかと考えさせられる世代交代でした。先日の事故で安全の軽視が取り沙汰されている京急ですが、改善すべきところは改善しこれからも独自性のある鉄道であってほしいなぁと思っているところです。

それではまた次回の記事でも個性的な電車を紹介していくつもりなのでお楽しみに~

京急旧1000形の抵抗器の話

どうも、さっきの記事(京急600形4次車8連を作る)を書いた後のんびりお風呂に入ってたらまだ書いてないネタがいくつか残ってるのを思い出して慌てて消化してますいおんぐりっどです。一応次もみちゅびしがいいなぁとか言ってしまったのでみちゅびしで・・・
たまには抵抗制御の電車でも取り上げてみましょうかね。

旧1000形後期車の主抵抗器のお話です。

今回は小ネタとして主抵抗器だけに留めて実車のその他の機器についてはあまり触れないことにします。
1000の主抵抗器と言えばいかにも三菱といった感じのそろばん抵抗が特徴ですよね。
実車では1991年分の更新工事までは落成当初からの配列、それ以降の年次での更新工事施工車では放熱に関する対策を理由に一部抵抗器のレイアウトが変更になっています。
今回はこの2形態を3Dプリントパーツで再現してみました。VVVFインバータ制御大好きな私ですが、この三菱のそろばん抵抗は一度3Dプリンタで高精細に再現してみたいと思ってたのでやってみました。
では早速2形態を見ていきましょう。

原型タイプ(~1991年更新施工車)

改良タイプ(1992年~1994年更新施工車)

原型では主抵抗器(MR)がまとまって艤装され、その隣の第2台車寄りに予励抵抗器などの小さいものがまとまっているのに対して、改良タイプではMRが大きく2つのブロックに分けて吊られその間に小さい抵抗器が入る配置になっています。放熱対策による変更とのことなので、発熱の大きいMRを分散して配置することで冷却効率を上げることを狙ったんじゃないかなとか思ったりしてます。(抵抗制御電車ほんと苦手なので詳しくないですごめんなさい)

模型では改良タイプのデータのみ作成し、原型タイプはそれを切り貼りすることで再現しています。実は両方のデータを作成しようとしたのですがPCスペックの都合で出来上がった改良タイプのデータをCAD上で切り貼りできなかったため出力後人力で切り貼りすることにしました。別に大量に作ろうとしている車両ではないのでこれでもいいかなって・・・

CAD上でモデリングするときにだいぶ細かく作ってしまったのでちゃんと出せるか冷や冷やしながらパーツが届くのを待ちましたが、、、

狙い通り細かく出てくれて安心しました。構体に取り付けるためのブラケットは3Dで出してもよかったのですが、モデリングが手間なのと強度確保の観点からプラ材で組んでいます。
今回は1305編成、1345編成、1351編成の計12両を製作したので合計6組の抵抗器を用意しました。高精細モードで出力したためそれなりに高かった記憶がありますw

それ以外の床下は基本的に製品のパーツの切り貼りでやっているので結構な作業量になりました。抵抗制御電車って細かい機器が多くて疲れますよね~


疲れるとか言っておきながらも何だかんだ細かいところまで手を入れて並べてみました。前面の配線類もいいアクセントになってるかと自負しています。
個人的に大好きな1351編成にはライトユニットを仕組んで方向幕も「分かる人には分かる」あの仕様にしてあります。実はこのライトユニット、尾灯のLEDを少し移動させて逆向きに電球色LEDを付けることで急行灯が点灯するようにしてあったりします。


そんな感じで12両分製作した旧1000でした。いつもVVVFインバータ制御の電車ばかり追っかけてる私にとって今回の製作はいつもと違って新鮮でしたね。(新1000じゃないけど)
数十年前の抵抗制御車特有といっても過言ではないメカメカしさ、模型映えだけはするので面白いなぁなんて・・・たまに作るのも悪くないかもしれません。また、作ってて電車の原点に立ち戻って床下機器を考えられるのも面白いところです。機器がブラックボックス化していないので仕組みを目で見て確かめられるのもいいですね。


ではいいコーヒーブレイクを挟んだところで、次の記事ではいつもの感じでまたVVVF制御電車を見ていきましょうかね。きっとこちらも新鮮な記事になると思いますよ~

京急600形4次車8連を作る

ご無沙汰してます。いおんぐりっどです。
最近いおぐり星に帰省したりで何かといろいろ忙しくていろいろな媒体で更新が滞っておりました。
さて、今回のネタも実は数か月前に完成して軽くTwitterで紹介だけになってたものになります。タイトルからも分かるように600形608編成の製作記事になります。

いつも通り模型の詳細に移る前に軽く実車のご紹介を・・・
実車は600形の4次車グループに属しており、従来の3次車までのシステムから一新された革新的な新形態を示すものになっています。具体的には編成構成が3次車までのMM'ユニット方式を廃して単独M車方式とされ、これに伴い電動車比率も下げられ従来のM:T=3:1から1:1へとなりました。4次車は基本的に4連のグループとなっていますが、608編成のみ8連での製造となっています。このため4連では見られない機器(これは後程解説します)を搭載した車両が存在するなど、4次車の中でも特に異色の編成となっています。当初は編成の浦賀寄り半分が東洋電機、品川寄り半分が三菱電機の電装品を搭載した編成となっていましたが、更新工事に伴い前者4両の主回路機器のみが651編成とトレードする形で吊り変えられました。このため、主回路機器は編成全体で三菱で統一されているのに対し、その他の電装品は落成当初の東洋・三菱の混成のままとなっているのが特徴といえます。
// 651編成の製作記事もよろしければどうぞ→京急600形更新車4連を作る(完)
さて、それでは模型の方を見ていきましょう。
まずはいつも通り各車両の紹介から。

デハ6081号車(Muc)
海側

山側

浦賀方の制御電動車です。主回路装置一式および空気圧縮機(CP)を装備しています。基本的には製品の床下機器を流用して並べ替えたほか、空気タンクやアフタークーラ、CP接触器、高速度遮断器、冷房用配電盤などを自作3Dプリント品で表現しています。これはほかの車両においても同様です。

サハ6082号車(T)
海側

山側

蓄電池と放電抵抗器(RD)を有する中間付随車です。4連のTと機器配置は同一です。先述の通り、主回路機器以外は東洋電機の電装品のままとなっているため、RDも東洋のものになっています。これに関しては自作3Dプリント品で再現しています。

サハ6083号車(Tp)
海側

山側

集電装置および補助電源装置を有する中間付随車です。製品では4次車の床下機器が一切再現されていないため、補助電源周り(SIV、変圧器、SIV遮断器等)はすべて3D自作品で再現しています。SIVが4連のものとは異なり1重系の仕様となっているため筐体のサイズも小さめとなりすっきりした印象なのが特徴です。余談ですが、T系の車に集電装置2基と補助電源を載せる機器配置はこの後の2100形さらに1000形アルミ車まで引き継がれており、このような意味でも4次車は従来の形式とは異なる革新的なグループであると言えるでしょう。

デハ6084号車(Mu)
海側

山側

浦賀方の中間電動車です。基本的なM系の構成から空気圧縮機関連を取り除いたような構成になっています。ユニットの切れ目に位置するため山側に受給電接触器(SDC)を装備しています。また、運転台を有しないためブレーキ指令器(BA)がなく、このため山側第1台車付近の機器箱がブレーキ演算装置(BCB)単独の小型のものになっています。(Mucの画像と比較してみてネ)

デハ6085号車(Ms)
海側

山側

品川方の中間電動車です。基本的なM系の構成と同じになっています。BCBに関しては4号車同様です。

サハ6086号車(T)
海側

山側

基本的な構成は2号車同様ですがこちらは電装品が三菱のユニットに属するためRDが三菱製のものになっています。同様に自作3Dパーツです。

サハ6087号車(Tp)
海側

山側

3号車同様の構成です。6号車同様電装品が三菱のため、補助電源装置周りがそっくり三菱のものになっています。補助電源周りは筐体形状が2100形のそれと同一のため2100形用に製作したデータをもとに3Dプリントして使用しました。模型では動力車にしてあります。

デハ6088号車(Msc)
海側

山側

1号車(Muc)と同様ですが、山側第2台車脇に車内VIS用の行先表示制御器が搭載されています。

さて、全車をざっくり見てきましたが今回のポイントは大きく分けて2つ、各車で異なる補助電源周りとその他細かい加工点です。

まず補助電源に関して、実車では東洋のSIVがSVH-170-4009A、三菱のものがNC-WAT150Aになっています。それぞれ4連用のSVH-85W-4009A、NC-WAT150Bの1重系バージョンといったところでしょうか。8連では片方のSIVが故障しても受給電回路の接続でもう片方のSIVを使用して運転が続行できるため、2重系とする必要性が薄いことからこのような構成になっているようです。同様に変圧器(IVT)、SIV遮断器(IvHB)等も1回路でいいため4連とは異なるものになっているというわけです。
模型ではこれらすべてを自作データの3Dパーツで再現してみました。ヒートシンクの立体感がたまらないですね。
余談ですが三菱のNC-WAT150Aに関しては2100形用のデータ(NC-WAT150C)を流用したと述べましたが、これは実車の機器もインバータの出力電圧が異なるだけで筐体が同一のためです。
3号車補助電源(東洋電機)

7号車補助電源(三菱電機)

 
SIVが1群のみとなったため、集電装置の下流に設置されるSIV総括ヒューズ(SIVF)も1個のみの搭載となっています。配管を引きなおすのが手間だったので既存の配管と台座を片側撤去する形でお茶を濁していますw 実はSIVFのことを完全に忘れて作業しており、完成直前に思い出し慌てて屋根だけ追加加工と再塗装をしたりしています・・・

補助電源と同様に放電抵抗器(RD)のメーカ差も3Dプリントで再現しました。このように車体中央に艤装される機器は両側面からのディテールを重視したいため、分割して出力した上で塗装して組み立てる方式にしました。
2号車RD(東洋電機)

6号車RD(三菱電機)



次にその他の加工ポイントですが、基本的にいつもの加工ポイントを踏襲しつつ、ところどころ3Dパーツを入れたりしてディテールアップをしています。
真新しいポイントとしてはCP脇に設置されるアフタークーラの3Dパーツ化でしょうか。冷却パイプが細いため出力品が脆くなりがちでしたが、瞬間接着剤を流しておくことで実用上十分な強度を確保してあります。
また4次車の特徴として、CPが低圧2段・高圧1段のC-2000LA形になっているためこちらも製品化されている2気筒のものを切り継ぐことで再現しています。

VVVFインバータ装置は三菱製15V61形となっています。ヒートシンクのザルに斜め方向の造形を用いた斬新なパワーユニット部が目を引く筐体ですが、こちらは製品の造形がそれなりによかったためスミ入れ程度の加工でそのまま用いています。

台車に関して、600形では付随台車のみユニットブレーキが採用されています。このため模型でもブレーキシリンダおよびリンクの撤去を行いました。
電動台車

付随台車

※現車の付随台車(参考)

屋根上にはSRアンテナを取り付け最近の仕様としてあります。



ざっとこんな感じでしょうか。いつも通りのクオリティですw
実はこの編成は知人からの依頼で製作したものでして、記事を書いてる段階で私の手元にはすでにありません。本日たまたまヤフオクを巡回してたらなんとこの車が出品されててちょっと驚いています。結構製作頑張ったんだけどなぁ・・・・
いろいろ言いたいことはありますがここで書いてもしょうがないのでとりあえずリンクだけ貼っておきます。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k410263834



そんなわけで革新的な4th editionはいかがでしたでしょうか。個人的に大好きなみちゅびしの車だったので作ってて楽しかったですね。また次の製作記もみちゅびしになるといいなぁ・・・なんて


それでは。




今度は自分でちゃんと大切にできる模型作りをしたいですね。みちゅびしぃ・・・

プロフィール

HN:
いおんぐりっど
性別:
女性
自己紹介:
京急/鉄道模型/床下機器/電気・電子工作/音楽アレンジ作り/同人活動
サークル:霊烏路車輌製造 主宰
Twitter:@kyukon_tech

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