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霊烏路車輌製造 工場日記

模型製作とか実車観察、電気・電子工作、音楽作りなんかについて備忘録代わりに書いていきます。よろしくお願いします。

パンダコルゲッティー

 お久しぶりです。いおんぐりっどです。
最近無駄に更新頻度が高いですね、そろそろ自粛モードにも飽きてきた今日この頃です。
さて、京急バカ一代の私ですが今回はトンネルの反対側の車を作ってみました。

というわけで京成3500形です。友人からとても安く譲っていただいたマイクロ製品をベースに加工しました。
編成に関して特にこだわりはないのですが、せっかく再塗装をするのに製品と同じでもつまらないので3524編成としてみました。

 では早速いつも通り各車を見てみましょう。とはいっても今回は床下は特に手をつけていないのであっさりと、、、
番号順に成田方から紹介するべきか迷いましたが、いつもの京急車に揃える形で上野方からとしています。

モハ3524号車(M2)
海側

山側

上野方の先頭電動車です。補助電源周りと空気圧縮機を搭載しています。更新に際して京急線への乗り入れ対応としたため、運転台側が電動台車のFS-389、中間側が付随台車のFS-089を装備しています。模型では製品の床下をそのまま使用しています。

モハ3523号車(M1)
海側

山側

前述の3524号車とユニットを組むM1系です。主回路周り一式を装備し、海側に主抵抗器、山側に主制御器および断流器が吊ってあります。抵抗器のカバー形状が特徴的な同形式ですが、こちらも製品のプロポーションが良好だったためそのまま用いています。

モハ3522号車(M1)
海側

山側

成田方ユニットのM1系になります。京成3500形では京急の銀千4連などと同様にMM'ユニットが反転して連結される構成のため、基本的に上野方ユニットの各形式と床下配置は同一になります。模型においても動力車であること以外同一のため割愛します。

モハ3521号車(M2)
海側

山側

成田方の先頭電動車になります。3524号車と同一のため割愛します。

 各車紹介も終わったところで今回の加工ポイントをざっくりと、、、
・ワイパー、貫通扉手すり、渡り板の別体化
・前面ガラスをツライチにする加工、およびガラス内側の表現
・パンタグラフのシングルアーム化

まず1つ目の各種別体化ですが、こちらはBONAのP-662「電車用パーツセット06」を使用しました。

既存モールドを削って植えるだけの簡単作業です。便利なパーツが存在してありがたい限りです。

2つ目の前面ガラス加工ですが、こちらは製品のガラスを窓ごとに分割し、嵌め込んだ状態で面一になるようにして固定しています。ガラス内側の表現は同じくBONAのパーツを取り付けました。パーツが鉄コレの構造に合わせた設計のため、取り付けにだいぶ難儀しました。同じ作業をもう1回やりたいかと言われれば否ですね・・・

3つ目のパンタ交換ですが、こちらはパンタをTOMIX0249 PT-7113Bに載せ変えました。しかしながら載せ換えて終わりというわけにもいかず、シングルアームパンタ化に際してヒューズ箱が片側撤去されたためそれらのモールドを削除するという作業が発生します。

こんな感じで配管を削って・・・

再塗装します。ついでにヒューズ箱はGMの京急用のものに置き換えました。撤去するヒューズ箱はそれぞれ山側なので注意が必要です。

製品状態と比較するとこんな感じになります。だいぶシンプルな屋根になりましたね。避雷器は元のパンタグラフについていたものをそのまま流用しました。

さて、一連の作業のあとは車体塗装になります。シルバー塗装はガイアノーツのダークステンレスシルバーを用いています。

赤帯は製品のものを活かしたかったため、赤帯マスキングで銀塗装→艶ありクリア→青帯→窓枠の順で塗ることにしました。青帯はクレオス65番インディブルーを使用しました。
屋根はGM9番ねずみ色1号、冷房装置はGM14番灰色9号でそれぞれ塗装しています。

個人的に理想の色味になりました。黒成分が多い暗めのステンレス光沢がうまく再現できたかと思います。一度艶消しクリアを吹くことで完全な金属光沢ではなく少し膜が張ったような仕上がりにすることができました。この方法は汚損防止コーティングを塗った車などを製作する際にも応用できそうですね・・・


各車紹介でも軽く触れましたが、今回は床下は特にいじらず基本的には製品そのままです。元の造形が的確なため灰色で塗っただけでもGoodですね。台車の造形が特に素晴らしいです。あ、MG抵抗器はちゃんと黄色にしてありますヨ。

この時代にもなって東芝の傘マークを見るとおおっ!って思いますよね。クルマの歴史を感じさせてくれる機器でもあります・・・

 ここでちょっと余談、模型とは直接関係ないですが京成3500形で個人的に好きな床下機器がこちら・・・

ブレーキ制御装置です。レール方向に長い蓋を1個のハンドルで留めているあたりがとてもキュートで推しですw

 閑話休題。全体的な塗装が終わったら表記類を入れていきます。

イーグルスのNo.504、505と富士川のステッカー0826を用いて各種プレート、銘板類を転写していきます。今回は友人から余りを提供していただきました。ちょっと前の2100に引き続き毎度頭が上がりません、ありがとうございます。


 最後の仕上げに前面スカート周りにエアホースや乗務員ステップ、機器箱等を追加して軽くごちゃっとさせたら完成です。

赤・黄・白の3本のエアホースが付くと電磁直通車感が出てきますね。こうして製品ノーマル状態と比較するとだいぶ化けたかなと自負しています・・・京成車ということもあって比較的力を抜いて作業しましたがそれなり形にはなりましたw
行先は4連運用ということで金町線にしてみました。柴又に行くときに乗りましたがのんびりしていて下町らしい雰囲気ですね。個人的に好きな路線の1つです・・・

柴又駅前の今川焼きがおいしかったのでまた食べたいですね、前回行ったときは夜だったので次回こそお昼に訪れて帝釈天の参道にある天丼屋さんにも行ってみたいです。

さて、というわけで自身初となる京成車の製作記事でした。次回も京成車が続く・・・予定なのでぜひお楽しみに!








ところで3500のあと8両どうしようかなと・・・4+2もやりたいけど4+4で京急乗り入れも捨てがたい・・・まあゆっくり考えましょ
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メトロ6000系1次試作車を作る

どもども。そろそろ冒頭の挨拶もネタがなくなってきたいおんぐりっどです。京急関連で怒涛の3連続ブログ更新をしてしまい少々疲れてきましたが、この記事が一応今回の大量更新のラストになります。
タイトルの通りメトロ6000系ハイフン車の製作になります。実はこちらも件の知り合いからの依頼で作ったものになります。鉄コレをベースに各所を加工して実車に極力近づけてみました。

 メトロ6000ハイフンといえば革新的な営団6000系列の先駆けとして登場し、各種新技術の試験に供された名車であることをご存知の方も多いかと思います。世界初のサイリスタチョッパ制御の実用化に向けた試験のほか、日本で初となるVVVFインバータの現車搭載試験など何かと「初」の技術を多く詰め込んだ車でありまして、まさに革新的だと言えるでしょう。個人的には、京急でもおなじみの三菱の電気指令式空気ブレーキシステムの先駆けとなる形式であることから営団6000と聞くとまずブレーキのことを思い出します。ブレーキについては当時の開発エピソードなどを聞く機会がありましたので後半で軽く紹介させていただこうかと思います。
 今回模型のプロトタイプとしたのは引退直前の仕様ということで、綾瀬支線で活躍していた姿を製作しました。同時期に活躍した5000系3連と仕様を合わせるために台車や主回路、ブレーキ周りが5000系と同等の装備になっている仕様になります。具体的には、制御方式が抵抗制御、ブレーキ方式が電磁直通式に改造された後の姿です。

ざっくりと加工点を整理すると以下のようになります。
①車体ドア部塗装(クレオス35番)・アンチクライマ塗装(クレオスMc211番)
②前面帯嵌り改善加工
③床下機器・前面運転台下機器取り付け(自作データによる3Dパーツ)
④台車加工
⑤屋根色差し・集電装置交換・冷房装置塗装

①車体塗装関連
製品ではドア部分も銀色の塗装で再現されていたため、ドア部分の帯を残すようにマスキングしてクレオス35番 明灰白色で塗装をしました。同時に、前面のアンチクライマについても金属材の違いによる質感を表現するためにクレオスMc211番クロームシルバーで塗り分けをしました。


②前面帯嵌り加工
製品発売当初からTwitterなどで言われていた話として、前面の緑帯部分のパーツの嵌りが悪く、広がっているような状態になっていることが挙げられます。これは車体側の寸法に対して緑帯パーツの内側寸法がわずかに小さいことに起因するようで、今回の加工では帯パーツの内側を強度に気をつけながら削り込むことで広がらずに嵌るよう調整をしました。嵌りがよくなったと同時に外れやすくもなるので接着剤で固定してあります。特に外す用事もなさそうなのでこれでも問題なさそうです。


③床下関連
今回は鉄コレベースの改造ということもあり、製品に特に流用できそうな機器も見当たらなかったためすべての床下機器を自作データの3Dパーツによって表現しています。モデリングにあたって、床下資料が非常に乏しく、またすでに引退後の車両であるため観察に行くこともできずに難儀したのを覚えています。たまたま家にあったとれいんの東京メトロ特集の回に床下写真が掲載されていたので、これを取り込んでトレースする形で3Dデータ製作をしました。抵抗制御車特有の細かい機器や凹凸の多い筐体ばかりで大変でしたが、3両のみの製作だったのが救いでした。
パーツが届いてしまえばあとは取り付けるだけなので非常に簡単な作業です。こちらの京急旧1000形の記事ですでにその細密さは確認した3Dプリンタによる抵抗器の表現もうまくいったようで一安心です。また空気圧縮機などについても、ほかの編成の資料写真をもとに極限まで細密に再現してみました。抵抗器や空気圧縮機などの凹凸の多い形状の機器をしっかり作り込むことで床下にメリハリが生まれ引き締まることがよくわかりますね。

前面の運転台下機器については、詳細な資料が用意できなかったため雰囲気重視でそれっぽい箱をモデリングして取り付けています。電磁直通車っぽさを出すために銀河モデル製の3段配管エッチングパーツも使ってみました。

④台車加工
先述の通り北綾瀬支線での運用開始に伴い5000系のFS-502形台車に振り替えられたため、製品の台車を加工して使用する必要があります。具体的にはブレーキシリンダの削除とブレーキリンクの一部切除になります。実車ではCT車のみ落成時からの台車が改修され使用されていますが、見た目としてはFS-502形とほぼ同様なため模型では3両とも同じ加工をしています。先頭台車にはプラ材の組み立てで排障器を取り付けてみました。前面下部オオイがない形式ですのでいいアクセントになっています。


⑤屋根回り
屋根は配管色差しをいつも通り行っています。パンタグラフについてはTOMIX製のものに交換し、避雷器も別で取り付けをしました。また冷房装置のカバーの色味が良くなかったのでこれについてはGM14番灰色9号で塗装しました。


ざっくり加工点はこんな感じです。今回使用したパーツについてはDMM.makeの私のページで販売をしていますのでよろしかったらご活用いただければ幸いです。
さて、今回は加工ポイントが先の紹介となってしまいましたがここで各車を見ていきましょう。

6000-1号車(CT)
海側

山側

綾瀬方の制御付随車です。制御車ながら集電装置を有しているのが特徴で、床下では主に補助電源装置を装備しているようです。落成当初は試験用に三菱の電機子チョッパ装置を装備していたそうですがこれも現在では撤去されています。3両とも共通ですが、いかにも三菱といった感じの筐体をしたブレーキ制御装置がいいですね。

6000-2号車(M1)
海側

山側

中間電動車です。落成当初から抵抗制御の主制御器(CS)を有する車です。海側に並ぶそろばん抵抗とその反対側側面に艤装されるCSと断流器がいかにも抵抗制御車だなといった外観です。

6000-3号車(CM2)
海側

山側

北綾瀬方の制御電動車です。模型で再現した形態では隣のM1とユニットを組む車になります。蓄電池と電動発電機(MG)などを装備しています。山側のATC関連の機器箱も目立つポイントです。

いかんせん資料が少ないので細かい機器の詳細をお話できなかったのが申し訳ないところですが各車の紹介は以上になります。


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おまけ:6000のブレーキシステムについて

 冒頭で少し述べましたが、6000形では三菱の電気指令式空気ブレーキが用いられています。京急車のMBSA作用装置などでその名前を聞いた方も多いかと思いますが、実は営団6000系世代の電車がその先駆けとなっています。遡ること1960年ごろ、三菱電機と三菱重工共同で電気指令式ブレーキの開発が進められており、制御システムなどの電気的な部分を三菱電機が、弁体などの機械的な要素を三菱重工がそれぞれ担当していました。
 これら新開発の電気指令式ブレーキは大きく分けて2つに分類され、1つは複数の指令線のON/OFFでブレーキステップの指令を行うデジタル式、もう1つは1本の線に流す電流信号の強さで指令するアナログ式でした。このうち前者は営団6000系よりも少し前に登場した大市交30系でOEC-1という名称で採用されました。三菱サイドではMitsubishi Brake system Step by stepの略称であるMBSと呼ばれ、京急のMBSAなどについてもこのMBSの進化形であると言えます。もう一方のアナログ式に関しては自在制御、連続制御を意味するFreqencyから取ってMBFと名付けられ、営団6000系ではこの方式が採用されました。
 営団6000でMBFを採用した理由としては電空協調の演算にアナログ式指令の方が優れていたからだと耳にしたことがあります。やはり電機子チョッパの回生性能を活用したかったのでしょう。黎明期のMBSでは多段式中継弁の膜板不良なども多発しており、整備に難儀したという話も聞きますので当時の営団の選択は正しかったのかもしれません。
 ブレーキの指令は応答性の観点から完全に電気のみで行い、実際に供給する圧縮空気はブレーキの近くで生成するようにと当時の6000系開発時に強い指示が飛んだそうです。これは電気信号による指令を基に電空変換弁(EP弁)で所望の空気圧力を生成し、これを中継弁で増幅し実際にブレーキシリンダに供給する空気を生成する方式ですが、今の電車ではすでに当たり前の装備になっています。
 近年ではこれらの装置の小型化、さらに伝送系の進化と相まってきめ細かで高速な制御もできるようになってきました。特に目を見張るものでは近年開発・実用化された電空一体小型分散式ブレーキ制御装置(Integrarted Electronic Relay Valve=IERV) が挙げられます。これは電空変換弁と中継弁の機械部品、ブレーキ受量器や演算装置などの制御モジュールなどをひとまとめにパッケージ化したもので、筐体のサイズが40㎝四方未満と非常に小さいことから各台車近傍にそれぞれ設置し、これらを高速の伝送装置で接続することで台車や軸単位での細かいブレーキトルク制御を可能になりました。現在ではメトロ1000/2000系などですでに実用化されていますが、このような最新のブレーキシステムの源流も50年前に開発された6000系にあると考えると、現代の車両の根幹をなす名車だったことが伺えるかと思います。

おまけ、おわり
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 さて、長々と書いてきてしまいましたがいかがでしたでしょうか。様々な技術の原点とされつつも今まであまり知る機会がなかった6000系ですが、今回の製作を通してよりその良さが分かった気がします。現車はすでに引退してしまいましたが、この技術を引き継いだたくさんの車両が今も走っていると考えると、やはり車両というのは既存の技術をベースに日々進化していくものであることを強く実感させられます。ただ模型を作るだけではなく、車両を技術的な視点で観察することの楽しさを再認識させてもらえるいい機会でした。また次回も技術的な視点も交えつつ模型のお話ができればと思います。それでは

静岡鉄道A3000形を本気で作る

さて、同日に2本目の完成記事です。2本目は静岡鉄道A3000形第1編成になります。

ベースは鉄コレで床下と台車は自作データの3Dプリント品です。

とりあえず各車を見ていきましょう。

A3001号車(Mc)
海側

山側

新静岡寄り制御電動車です。主回路系の機器類と自車の制動に関わる空気ダメ以外持っていないので非常にスッキリとした床下になっています。模型では動力車にしました。

A3501号車(Tc)
海側

山側

新清水寄り制御付随車です。空気圧縮機、補助電源装置などを装備しています。

さて、今回は全ての床下機器と台車を3Dプリントで制作しました。全機器力を入れて制作したので余すところなくご紹介したいところではありますが、尺の都合もあるので(爆)、一部機器のみ紹介していきます。


今回の目玉とも言える台車です。実車は1000形とは異なり密封コロ軸受を採用したTS-840/TS-841形が用いられました。鉄コレの台車では開放軸受となっていたのがどうしても気に入らなかったので思い切ってデータから作りました。軸端の三点止めがいい感じです。T台車のTS-841形は全軸に速度発電機を装備しているのでこちらも再現しています。本当はボルスタアンカなどを別パーツにしたかったのですが強度面もあるので一体型のこのような形で落ち着きました。

東洋電機製RG6033-A-M形VVVF装置です。RG6000番台のVVVF装置ではすっかり見慣れた一体型のパワーユニットを的確に再現しました。隣にある断流器は単位スイッチが収められている部分の通気口も作りこんでいます。どうでもいいですけど最近の東洋さんこの形状の断流器好きですよね。個人的にはLB、HB一体構造で省スペース化されているあたり非常に好きです。この辺の機器は形状的に伊予鉄3000あたりでも使えそうですね()

とりあえず掻い摘んでご紹介しましたが如何でしたでしょうか、今日の音無会に間に合わせるために電車の中で必死にブログを書いておりますが2本目の記事ともなるとさすがに指が痛いです……それではこの辺で。うにゅ。

プロフィール

HN:
いおんぐりっど
性別:
女性
自己紹介:
京急/鉄道模型/床下機器/電気・電子工作/音楽アレンジ作り/同人活動
サークル:霊烏路車輌製造 主宰
Twitter:@kyukon_tech

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