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霊烏路車輌製造 工場日記

模型製作とか実車観察、電気・電子工作、音楽作りなんかについて備忘録代わりに書いていきます。よろしくお願いします。

京急1000形3-5次車を作る(その2)

その1に引き続きこんにちは、毎度おなじみ流浪のサークル、霊烏路車輌です。

さて、前回の1057編成に引き続き今回も3-5次車なのですが、こちらでは4連の編成の製作工程をご紹介したいと思います。モデルに選んだ編成はアルミ製N1000としてはラストナンバーとなる1445編成です!基本的な加工点についてはパーツの選定を含め1057編成と同様なのでこの記事では主に4連特有の機器について重点的に解説をしていきます。

いつもどおり各車両を見ていきましょう。

デハ1445号車(Muc1)
海側

山側

浦賀方の制御電動車です。基本的な構成は8連のMuc系とほぼ変わらず、コンプレッサが吐出量800L/minのクノールブレムゼ製SL6型となっています。

デハ1446号車(M2)
海側

山側

隣のMuc1とユニットを組むM2系です。後述しますが、2次車からの4連ではサハがSIVを2台搭載としているため蓄電池が2号車に搭載されています。また海側には放電抵抗器(RD)が搭載されており、M2系としてはかなり窮屈な機器配置となっています。

サハ1447号車(Tp)
海側

山側

補助電源装置を有する中間付随車です。1次車では8連と4連を将来組み替えて6連を2本を組成する前提の設計でしたが、2次車からこの思想が廃止されたためTpにSIVが集中して搭載されるようになりました。SIVは75kVA級のNC-EAT75A型が山側に2台並んで搭載されています。SIVについては製品に付属していたものをパワーユニット部を切り詰める形で小型化して再現しています。
ここで特徴的なのが海側の変圧器(IVT)です。SIVが2台搭載なのでこちらも2群を有する構造となっており、同じ筐体内に受給電接触器(SDC)も内蔵しています。1両の中で給電区分が2つに分かれているような構成となっているようです。またSIVが2台搭載のため海側にはそれぞれのSIV接触器(IVHB)が艤装されています。

デハ1448号車(Msc1)
海側

山側

機器配置はMuc1と同じため省略します。

さて、各車紹介でも述べた通り4連において肝になるのは中間2両の機器です。さらに詳しく見ていきましょう。

まず、M2の放電抵抗器(RD)です。これはSIVの運転が終了し電源が落とされるとSIVのフィルタコンデンサを抵抗器を介して短絡するような接続となり、コンデンサ内の電荷を放出する機能を持っているものです。600形4次三菱車よりこの形状のものが用いられ、以後2100形、1000形と使用されています。

面白いのはこれの艤装位置でありまして~
600形や2100形では床下のど真ん中にゴムブシュを介して艤装されていました。これは抵抗器箱そのものをダイナミックダンパとして使うことで車体の固有振動数付近での共振を抑制する目的だったそうです。しかしながら1000形では2次車では車体のレール方向中央でこそあるもののその位置が海側へと変化してしまい、どこまで動吸収器としての効果があったのかは不明です・・・
VVVF装置が車体中央を陣取るようになった3次車以降はその位置がさらに変化し、海側品川方でようやく落ち着いたようです。

模型では600形4次車を制作するときに設計をしたものを流用しお手軽に再現してみました。
ゴムブシュの位置がちょうど車体に隠れるので直接艤装してるように見えて案外実感的になりました。


続いてSIVの変圧器について・・・
こちらはGM製品の床下パーツを並べ替えて再現しております。

使用するのはこちらの2つ、どちらも銀1000のもので左がM2系のリアクトル・トランス箱、右がM1系東洋車のRG694-B-M型VVVFインバータ装置です。どちらも銀1000以外の形式を作るときに分売で購入してほかの機器を使用するのですが、この2つに関しては他で使いどころがないのでジャンク箱の肥やしとなっていたところ白羽の矢が立ちました。

中央の制御部(おそらくSDCなどが内蔵されている部分)はRG694-B-M型の制御アンプから、両側の変圧器部分はリアクトルトランス部からそれぞれ取ってきて線対照になるように並べます。銀1000とアルミの違いはありますが、トランスであることには変わりないので変圧器部が非常に近い形状になりました。

塗装してみると、予想以上にいい感じです。何より余っているパーツを消化して安く工作できたのでこれで良しとしましょう。

最後にもう1つ、SIVの配置に関連して、屋根上のヒューズも2つ並んで搭載されています。製品では配管モールドが再現されていないため、真鍮線で一部だけ追加して穴あけ、ヒューズを横に追加で取り付けています。



さてさて駆け足での紹介となってしまいましたが、4連ならではの特徴を再現することができたのかなと個人的には思っております。1057編成に対抗して(?)運転台には津島善子ちゃんを載せました。445とよしこの語呂合わせです。よしこじゃなくてヨハネ!!
方向幕は同時に印刷した自作品で例によってここでもネタを炸裂させています。KC2399で爆走するよしまるが目に浮かんできますw

歌うほうの機器更新も終了が見えてきた昨今、3-5次車も製造から10数年が経過しそろそろ機器更新が噂される時代となってしまいましたが、模型の方で末永く残ってくれそうです。
 
それではこのあたりで3-5次車の製作記もいったん終了となります。12両分お付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!
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京急1000形3-5次車を作る(その1)

お久しぶりです。いおんぐりっどです。そしてあけましておめでとうございます。冬コミの告知もこちらで更新するのをすっぽかしてしまいかなりお久しぶりな更新となってしまいました。

さて、2019年一発目は京急1000形の新1000形3-5次車を2編成同時並行で制作しました。今回はそのうち1本目の1057編成について紹介をば・・・

ベースは毎度おなじみGMのYELLOW HAPPY TRAIN仕様の完成品(銀扉時代)を用いました。いつもどおり車体の加工もそこそこに床下をゴテゴテにいじっております(笑)
早速各車を見ていきましょう。

デハ1057号車(Muc)
海側

山側

浦賀方の制御電動車になります。基本的な機器構成は1次車から引き継いでいますが、3次車からはVVVF装置がIGBTを使用したものに変更され、主回路装置周りのレイアウトが大幅に変化しています。模型では基本的にGM銀1000のM2系床下パーツを用いつつ、VVVF装置、フィルタリアクトル、高速度遮断器を自作データによる3Dプリント品で再現してあります。また各種空気ダメ、冷房用配電盤(この2つについては以下すべての車両に共通)、山側品川方に艤装されるSL22型コンプレッサおよび接触器についても併せて自作3Dパーツを使用しています。こうやって見るとほとんど3Dプリントパーツですねw

サハ1058号車(Tpu)
海側

山側

集電装置およびSIV装置、蓄電池などを有する中間付随車です。模型では基本的に製品そのままに並び替え程度で済ませてありますが、プロポーションがあまりよろしくなかった蓄電池と接地スイッチ(GS)、補助継電器とMBSA作用装置については銀1000の床下パーツを流用しています。

デハ1059号車(M2u)
海側

山側

3次車から6M2T編成となりユニット構成が見直され、4・5号車に位置していたM車はそれぞれM1M2ユニットを組んでいます。このため3・6号車がM2系の電動車とされています。
1・2次車では自車に必要な機器のみを載せていた同号車ですが、電動車となったことで主回路装置一式を搭載しています。しかし隣のM1系とユニットを組む構成のため一部機器がM1系側に集約されており、M車の割にはさっぱりとした床下配置になっているのが特徴です。これについては後ほど・・・

デハ1060号車(M1u)
海側

山側

3号車のM2系とユニットを組むM1系の電動車です。機器構成的にはMuc系と似ていますね。模型でも基本的にMuc系と同様です。相違点としてはブレーキ演算装置(BCB)がブレーキ指令器(BA)を内蔵しないため小型のものになっていること、山側品川方に受給電接触器(SDC)が設置されていること、コンプレッサを装備しないことなどでしょうか・・・
このうちBCBについては自作3Dプリント品を使用しています。

デハ1061号車(M1s) 
海側

山側

M1uとほとんど同じです。M1u系に対する違いとしてはSDCが搭載されていないことです。SDCは給電区分の間(切れ目)に設置され、ある給電区分内で故障が発生した時に別の給電区分から交流電源を融通するための接触器であるため、原則として編成数のSIVの台数-1の数が設置されます。このため編成中で2台のSIVを有する本系列では1台のみで済むため、この車には搭載されていないというわけです。

デハ1062号車(M2s)
海側

山側

床下機器配置としては全くM2uと同じなので割愛します。

サハ1063号車(Tps)
海側

山側

機器配置はTpuと全く同じため割愛します。模型における動力車に設定しました。

デハ1064号車(Msc) 
海側

山側

品川方の制御電動車です。床下はMucと同一のため省略します。


さて、全車をざっくりと紹介し終わったところで今回の目玉である3Dパーツ(と実際の機器)について見ていきましょう。

まず、VVVF装置について・・・
3次車からは、シーメンス製G1450/D1130/480型VVVFインバータ装置が採用されています。
これは1・2次車で採用されたVVVF装置(G1450/D1130/560型)と異なり、パワーユニットの素子がIGBTとなっています。また560型ではパワーユニットの冷却方法が強制通風だったのに対し、本形式では走行風による自然冷却となっており、海側に大きなヒートシンクが設けられているのが特徴です。

前述の通り3次車からは中間車がM1M2ユニットを組む構成となりましたが、M1系にVVVF装置が集約される日本の標準的な機器構成とは異なり、本系列ではユニット内それぞれの車両にVVVF装置が搭載されています。M1系に搭載される装置がbox-A、M2系に搭載される装置がbox-Bとされており、制御回路はbox-Aにのみ搭載されているようです。主回路はM1系のHB以下で分岐しそれぞれの筐体に内蔵されている断流器(LB)、フィルタリアクトル(FL)を経由してIGBTブリッジまで接続されていると推測されます。

▲左がbox-A、右がbox-B。故障表示灯と制御回路開放器(CCOS)銘板の有無、ケーブルコネクタの配置などが異なるのが分かるかと思います。

実車の解説が長くなりましたね、模型の方でももちろん外観上の差異は再現してありますよ~

上がbox-A、下がbox-Bになります。配線の違いや銘板の枚数の違いが分かるかと思います。データ上では故障表示灯の有無も作り分けたのですがプリントの分解能の関係でうまく出力されてなくて残念です・・・

FLは床下の段差に引っ掛けるような形で取り付ける構造としました。
余談ですがアルミ製の構体では押し出し形材にレールのようなものが成型されるため床下機器をそこに吊る形で艤装してるようです。図らずとも模型でも似たような発想になっていますw

HBは1・2次車に引き続きおなじみのセシュロン社製UR15系HBが採用されました。

模型の方でも実物同様、灰色塗装の艤装用枠と樹脂パッケージに包まれた本体とで別パーツ構成としてディテール強化と塗装工程の工数削減を図っています。

これで主回路系で新規作成したパーツは以上になります。まだコンプレッサと冷房用配電盤が残っていますがここでちょっとQK!

~3次車以降のパンタグラフについて~

▲左が1・2次車の避雷器(写真は2100形のものですが同一です)、右が3次車以降の避雷器
上の写真からも分かるように3次車以降では避雷器が縦置き配置となっています。GM製品では横置きの状態を再現しているのでどう表現するかが課題となりました。

ここで、TOMIX0246番のPT7113-D型に換装することにしました。実車がPT-7117系なのでプロポーションとしてはかなり似ているかと思います。加工点としては、形状の異なる避雷器が取り付けられているため台座ごと撤去するのですが、この際に図の赤色の部分でカットして三角形状の台座にします。この上にGMの製品に付属している避雷器を尖った部分を切り取って載せると、、、

写真のような感じになります。実車の形状にだいぶ近づきましたね。接着面積も十分確保されるので強度的にも問題無しと言えそうです。
それにしてもTOMIXのパンタ、形状もシャープで上昇姿勢も完璧ですね。見てて惚れ惚れしてきます。かなり気に入ったので今後製作する車両はもちろん、既存の京急車の模型も順次交換していきたいと思っているところです・・・

閑話休題
さて、コンプレッサについてです。8連ではクノールブレムゼ製のSL22型コンプレッサが採用されています。吐出量1600L/minのスクリュー式コンプレッサになります。隣にはコンプレッサ接触器(CMC)が設置されており、調圧器(GV)の動作で引き通し線が加圧されることにより接触器が閉じ、コンプレッサが動作する構造となっています。今回自作したパーツではコンプレッサ本体とCMCをまとめて取り付けできるようにしてあり、位置決めの作業を省力化しています。また間に見えるコンプレッサからの配線も再現することに成功しました。

ここまで紹介してきた機器を取り付けた山側の様子がこちら

細かい配線や機器の凹凸、メッシュなどがよく再現できたと自負しております。

冷房用配電盤について・・・

こちらは製品そのままでも十分なディテールは確保できますが、写真のように斜め前から眺めた時の奥行きが欲しかったので思い切って3Dデータを起こしました。それにしても立体感がすごいですね。3Dプリンタさまさまといった感じであります。

これで主に制作した3Dパーツの紹介は以上になります。

最後にそのほかの加工点について、、、
今回の編成から台車をちょっとだけ改良しました。いつも通りブレーキシリンダを撤去し引き棒を分割する加工に加え、空気バネに対してボルスタアンカ受けのちょうど反対側に写真のように0.75*0.5(mm)のプラ材を追加することでよりダイレクトマウントな感じに仕上げてみました。最初は試作程度に考えていたのですが思いのほかプロポーションが向上したので根気で既存の手持ち車両にも追加工をしている最中ですw

屋根上や車体にはいつも通りの色差しをしてあります。加えて、ドアの銀色印刷が回っていない箇所があったのでGMの39番アルミシルバーでタッチアップをしてあります。
前面もいつも通りトレジャーの前面車番インレタを用いてワイパーカバー部分を再現してあります。このトレジャーのインレタ、ディテールは格段に向上するのですがいかんせん高い上に品質が安定しないのはもうちょっとどうにかならないのかなって個人的には思いますね。

これで紹介するべきところはだいたい紹介できたかと思います。

せっかくの黄色い車なので運転台に国木田花丸ちゃんを乗せてみました。指導運転士(?)として黒澤ダイヤちゃんを横に立たせてみたら意外としっくりきちゃったのでびっくりです。ダイまるはいいぞ、そして花丸ちゃんセンター総選挙優勝おめでとう!

そんなこんなで製作宣言からだいたい1か月程度で完成となりました。当初は通常塗装の車にする予定でしたが、1本くらい黄色いのがいてもいいかなということで(実車も1本しかいないけど)黄色いのが増えました。結果的に他の編成と並べた時に見栄えするのでこれでよかったんじゃないかなと思っています。
発注してから自宅に届くまで首を長くして待機しすぎた故に少々首を傷める原因になった3Dプリントパーツもおおむね設計通りのサイズ感とディテールで一安心です。
個人的に何かと新しいことにチャレンジしてみた1057編成、この編成もお気に入りの1本と仕上げることが出来ました。運転台の2人も喜んでくれてますかね・・・ ノdl ′○ `)〃 未来ずら~


それではまた次回の製作記事でお会いしましょう!「その2」をお楽しみに!!!

京急1000形1401編成を作る(かんかん未完)

やめたらこの仕事!
というわけで制作記事2.7本目でございます。本数を重ねる毎にだんだんとテンションが上がってきております。
さて2.7本目は京急1000形1401編成です。さっき1489編成を書いたばかりですがまた4連です。なんで2.7本目かという話ですけど、これは単純に材料が足らなくて品川方2両が未完成だからですね。かんかんみかん!!


いつも通りGM完成品からの制作になっています。床下機器は特徴的なものを3Dプリントした以外は銀千のものと元からついてきたパーツを組み合わせています。

早速ですが各車紹介です。と言っても2両だけですけどね!!!

デハ1401号車(M1uc)
海側

山側

浦賀方制御電動車です。VVVF装置、8連とは異なる空気圧縮機、高速度遮断器などを3Dプリントで再現しています。

サハ1402号車(Tp1u)
海側

山側

中間付随車です。補助電源装置を搭載しています。この辺は元あったパーツで構成しています。NC-EAT75B形形SIVは8連用のパーツを元に切り詰めて制作しました。

さて今回のセールスポイントとも言える東芝の主回路装置です。

海側山側両方にまたがる大きな筐体が特徴のSVF093-A0形VVVF装置です。元々落成時にシーメンス社のG1450 D1130-560 M5-1形トラクションコンテナを搭載していたためそれに合わせる形でVVVFインバータ本体の他に断流器などやフィルタリアクトルも一体箱に搭載されています。3Dパーツでは海山両側面と箱が部分を分割する形で印刷し、組み立てた後塗装しています。艤装用のボルト受けなども再現して立体感を高めています。隣に艤装される高速度遮断器は、京急車ではすっかりお馴染みとなったスイス・セシュロン社のUR15系HBです。ほかの京急車とは異なり、東芝のこの主回路を積む車だけ装架用の枠組みが異なる形状をしているのでそちらも再現しました。クリーム色で塗装した本体を枠に嵌める構造として細密化を図りました。

さてこんなところです。残り2両が完成したらちゃんと書き直すと思います。それではまた。

京急1000形1489編成を作る

こんにちは、いおんぐりっどです。夏コミ以来の更新となってしまいました。

さて、今回は京急1000形1489編成を作ってみました。実車の解説をざっくりとすると、4連の1000形で唯一の10次車です。

早速模型の方を見てみましょう。

ベースはGMの完成品で、一部床下機器類を3Dプリントで再現しています。まあだいたいいつも通りの仕様です。

各車サイドビューです。

デハ1489号車(M2uc1)
海側

山側

M2系、浦賀方の制御電動車です。補助電源装置、蓄電池、空気圧縮機などが搭載されています。いつもの通りMBU-1600Y形コンプレッサは銀色で色差しをして実車の特徴を再現しています。また海側中央の空気ダメは実車通り供給/元1/元2と3つ並んで艤装されている状態を再現してあります(画像では見えませんが……)

デハ1490号車(M1u1)
海側

山側

M1系の先頭車です。主に主回路系機器を装備する車になります。海側のフィルタリアクトル、高速度遮断器、断流器、そして山側のVVVF装置などが自作の3Dプリント品になっています。

デハ1491号車(M1s1)
海側
山側

こちらもデハ1490号車と基本的には同一になります。模型においてはこの車を動力車に設定しました。品川方ユニットの車両になるため受給電接触器が無いことが特徴です。

デハ1492号車(M2sc1)
海側

山側

品川方電動車です。こちらも基本的にはデハ1489号車と同じですが、10次車の特徴として、海側運転室寄りに行先表示制御器が搭載されています。これは車内LCDパネルの制御に用いられるもので、1000形10次車〜以外のグループでは600形更新車などに搭載されています。模型においても600形のパーツを用いて的確に再現しています。


さて、各車両の解説はこの辺にして今回の編成のポイントである3Dプリント品主回路装置についてです。

東洋電機製L3037-A形フィルタリアクトルとSA401-L-M形高速度遮断器、それからSA134-B-M形断流器箱です。高速度遮断器については、実車同様樹脂パッケージ部とそれを架装する枠組みとで別体化することで塗装の簡略化、ディテールの細密化を図りました。


そしてこちらが目玉であるRG694-B-M形VVVF装置です。制御群ごとにUVW各相で分かれたパワーユニット部を的確に再現しました。また実車通りの奥行きとして立体感を出しています。この辺は3Dプリントでもないととても再現できないですね。


さて、今回は大人しめの制作記事でしたがいががでしたでしょうか?念願の銀千4連が手に入り個人的にすごく高まったのが今回の感想といったところです。こちらの作品は12/1に行われる音無会でも展示致します(おとなしだけにねw)。いらっしゃる方は是非ご覧くださいませ。

京急1000形17次車を人類最速で作る!

みなさんこんにちは、いおぐりです!!
先日1613編成が運用開始したようで塗千待望のデビューですね。早く乗りに行きたいです。

さて、実は17次車のプレス発表直後から私も着々と準備を進めてまいりまして、ついに完成と相成りましたのでご報告します。今回は「特別仕様」ということでかなり気合入ってます!!


というわけで17次車8両固定編成トップナンバーの1201編成ですッ!

模型を紹介していく前にちょっとだけ実車のお話をば・・・

昨年の12月末に総合車両制作所から一部未塗装の状態で出場し、「白い京急」として一躍有名になった編成です。Twitterの情報によれば1月25日の日中には塗装と再組成が完了し久里浜工場の構内で試運転を行ったようです。
床下機器類は16次車と同一と思われ、その他の変更点としてはブレーキの7段化やサービス用のLCD2画面化などが行われました。

~実車の話、おわり~


それでは模型の話に行きましょう!

基本的にはGM銀千の再塗装と床下並べ替え、16次車と同様の主回路装置などは自作の3Dプリントパーツを使用して仕上げました。
まずはいつも通り側面を1両ずつ見ていきましょう!

1号車 デハ1201
海側
山側

浦賀寄りの先頭車です。形式としてはM2ucとなり、隣のM1系とユニットを組みます。自車分の機器以外ではSIV、変圧器、整流装置、蓄電池、DC/DCコンバータなどの補助電源系の機器を搭載します。また第1台車横には枕木方向に元2と供給空気ダメが並んで艤装されています。滑走防止制御を取り入れたことによって大型化されたBA/BR(ブレーキ指令器/ブレーキ継電器)箱と先述の空気ダメは今回新規で設計した3Dプリントパーツで再現しています。

2号車 デハ1202
海側

山側

M1u形としてデハ1201とユニットを組みます。こちらは主に主回路系の機器を搭載しています。海側第2台車付近に艤装されるHB/PLB箱、FLとVVVF装置は3Dプリントで作成したものを取り付けています。

3号車 サハ1203
海側

山側

Tu形を名乗る中間付随車です。海側の大きな元1と山側の銀色に塗装されたMBU-1600Y型コンプレッサーが目を引きます。CPは奥行きを調整し実車同様の艤装位置にこだわりました。ARB(補助継電器)の隣に艤装されたFSC箱は今回3Dで新規作成したパーツです。

4号車 デハ1204
海側

山側

5号車とユニットを組むM1u‘形です。模型における動力車に設定しました。基本的にM1u形と同じですが山側第2台車付近にSDC(受給電接触器)が設置されています。小型のBCBを再現したことを除けばデハ1202と同一です。

5号車 デハ1205
海側

山側

形式的にはM2s形と立派なM車ですが、両先頭車とは異なり補助電源系の機器を搭載しないため自車分の機器類のみを搭載した非常にすっきりとした床下が特徴です。FSC箱はサハ1203と同様です。また模型的にあまりにもすっきりしすぎていたので、余剰床下パーツから切り出したドアコックを山側車体中央付近に取り付けてアクセントとしてみました。

6号車 サハ1206
海側

山側

Ts形を名乗る中間付随車です。実車も模型もサハ1203と同様なので割愛します。

7号車 デハ1207
海側

山側

M1sc形です。動力を除いてはデハ1204と同一なので割愛します。

8号車 デハ1208
海側

山側

品川寄り先頭車です。形式はM2sc形で基本的にはデハ1201と車体の向き以外は同一です。整流装置脇に艤装されているVIS用の制御器はGMの分売パーツから似た形状のものを探し出して取り付けました。そのうち3Dで起こしたら取り換えようかと思っています。


さて、各車の紹介も終わったところで今回のこだわりポイントを詳細に解説していきたいと思います。

まずは今回の肝ともいえる3Dプリントパーツ達です。

1枚目は16次車の8Vから採用されたMAP-198-15V295形VVVF装置とFLです。フルSiC適用のパワーモジュールになったことで従来よりもコンパクトになったパワー部を的確に再現しました。またヒートシンクの奥行など3Dプリントの長所を最大限に生かしました。
2枚目はこれも3Dプリント品のHB/PLB箱です。実車ではこのサイズにHBとPLBが収められているということで、16次車でその詳細を知ったときはとても驚きました。さすが三菱さんですね。PLBといえば個人的に大好きなPLB表示灯(写真では一番右の蓋の上)も3Dプリントの精細な造形を生かして再現しています。


下側から各車の床下機器を見た図です。上からM2、M1、Tとなっています。私が制作した今までの編成では、3Dプリントした機器以外は裏側の肉抜き穴の処理や実車同様の奥行きの再現を原則行っていませんでしたが、今回は全車それを施工しました。特にSUSの8Vでは、4/6Vとは異なり機器がT車まで分散して艤装されるため、このような加工は模型的にあっさりとしすぎになるのを防ぐ点において一定の効果があると考えられます。
またこれは非常におまけ的な要素ですが、各台車脇の滑走防止弁箱もプラ材貼り付けという”超簡易”仕様ではあるものの再現してみました。

続いて今回「特別仕様」たる所以の先頭部ディテールです。

いつものステップ・ハンスコ・つなぎ箱取り付けに加え、今回は台車のケーブルと排障器取りつけを行いました。実車同様のごちゃっとした感じがうまく出たと自負しています。これでも一応R280通過可能です。

続いて屋根上です。2本となっているSR無線用アンテナは実車同様ビードを削って取り付けました。ビード削りが本当にしんどかったです・・・シバラクヤリタクナイ

屋根上の配管類は2色で塗りわけをしてゴム被覆と配管の区別をしてみました。また、パンタグラフは台座のフラットな銀色とアームのメタリックな銀色を塗り分けることで実物の塗装した鉄と無塗装SUSを再現したつもりですがこちらはほとんど目立たずちょっと残念です。


と、まあこんな具合に力作の1201編成、いかがでしたでしょうか。模型でも伝統の「京急らしさ」を再現できて個人的には満足しています。
気合を入れすぎた余り、普段では使わない光沢クリアーを使用してツヤツヤに仕上げてしまいました。艶の良さを知ってしまったので今後順次ほかの編成にも施工していきたいなーとか思ったり思わなかったり・・・


実車は間もなく本線の試運転が開始されると思われ、来月には営業入りすることも発表されています。営業入りしたら模型を持って会いに行きたいですね。7段という”真の実力”を現したMBSAブレーキシステムも早く体感したいものです。

次の10年、そしてこれからの新時代の京急を担うであろう「究極進化した1000形」のデビューを、冷え込む北関東のいおぐりハウスから楽しみに待っております。




では、また実車の乗車報告記事あたりでお会いしましょう!!




プロフィール

HN:
いおんぐりっど
性別:
女性
自己紹介:
京急/鉄道模型/床下機器/電気・電子工作/音楽アレンジ作り/同人活動
サークル:霊烏路車輌製造 主宰
Twitter:@kyukon_tech

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