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どうもこんにちは!いおんぐりっどです!ブログもすっかりご無沙汰になってしまいましたね…
さて今回はいつもの京急…ではなく、おそらく今年最後の模型となるであろうこちらを取り上げていきます。
仙台臨海鉄道のDE65 3号機でございます。実車は元JR東日本のDE10 1536号機で、今年の冬から春にかけて整備が行われ仙台にやってきました。
なんでいきなり仙台臨海の車なんかを…って言われそうですけど誰かさんへのプレゼントにするつもりで作りましたはい。あ、でも私も貨物機は結構好きですよ、実は京急にハマる前は機関車たくさん持ってましたし…
いきなりこの状態まで作業が飛んでしまって非常に申し訳ないですが、種車はKATOの7011-1のDE10耐寒型をベースにしています。
作業内容をざっくりまとめると以下の感じです。
・ボンネット手すり植え&ナンバー埋め
・キャブ屋根扇風機カバー撤去&ホイッスル別体化
・再塗装&ナンバー貼り付け・表記入れ
・1位台車形式変更
・端台枠(エプロン周り)修正
・前面手すり加工
まずボンネット周りですが、これはトレジャーのTTP251-04を用いて手すりを植えました。長さ寸法はほぼ最適化されているので特に何も考えず元のモールドを削ってφ0.25-0.3㎜のドリルで穴開け後植えるだけですね。植えた状態が上の写真になります。これだけでもシャープさがだいぶ高まりました。手すり穴開けのついでに元からあるナンバープレート嵌め込み用の穴も埋めておきます。
※これ最初気づかなかったのですが、DE10 1536号機を含むこのあたりの製造年次の車はどうやら2位側のボンネット昇降ハシゴがKATO製品のモールドと逆側のようなので(SG非搭載関連?)注意です。私は元あった位置に一度植えてしまい修正に大変な手間がかかりました…
次にキャブ周りの加工になります。こちらも先ほどの工程でナンバーを埋め、タブレットキャッチャーと保護版もろとも撤去して平滑な側面にします。この状態だとほぼDE11ですねw
つらら切りはφ0.2㎜の真鍮線を切り出して取り付けています。
そして屋根は扇風機カバーのふくらみをひたすら削り薄くしていきます。削っていくうちに肉抜き穴が見えてきてしまうのでこちらも瞬間接着剤等で適宜埋めていきます。
ホイッスルカバーは元あったモールドでは表現が甘く物足りないので、いったん削り落としてしまい7011-3用の別体パーツを取り付けてディテールを高めています。
JR無線はTOMIXの汎用品にt0.3㎜のプラシートで台座をつけて接着したほか、手すりは先述のTTP251-04に収録されているものを、1位側の仙台臨海無線アンテナは被覆付き導線をバラしたものを取り付けています。
このあたりまで来たらとりあえず塗れるところは塗装していきます。使用した塗料は以下の通りになります。
ボンネット上部・屋根・端台枠→ねずみ色1号(ガイアノーツ1005番・GM9番を混合し自家調色)
ボンネット→朱色4号(GM31番をベースにクレオス3番を足して赤みを強調)
ボンネット・台枠・手すり→ガイアノーツEx01ホワイト
台枠・台車→クレオス92番セミグロスブラック
車体トップコート→クレオスGX100スーパークリア
機関車は艶消しの方がかっこいい気もしますが、今回は整備直後の艶のある鮮やかな朱色塗装を再現するべく艶あり仕上げとしてみました。
塗装が終わったら表記入れになります。ナンバーのほかに積空表記と製造銘板、台枠の表記を入れています。使用したインレタ等は上の写真の通りです。
ナンバープレートはTTL881-11Aから剥がした金属製の文字ををt0.3㎜のプラシートに1枚ずつ載せていき、載った状態でトップコートで固めています。あまり食いつきがよくないインレタなので塗装したプラシートに直接転写するのはあきらめた方がよさそうです…そのまま擦って転写
しようとしてもプラシートに形成した塗膜が先に剝がれてしまいました…
JR東のDE10はボンネットに取り付けられたゼブラ模様の注意喚起板が特徴的ですので、これは仙台臨海の社紋とともにデータを作成しステッカー台紙にプリントしました。
各種塗装と表記入れまで済ませた状態がこんな感じです。一気に鮮やかになってきましたね…足回りの白文字とコック・燃料タンク蓋類も軽く筆で色を入れています。金属製の製造銘板が重厚でgoodです。
忘れてはいけないのが台車の加工です。KATOのDE10はすべての製品で1位台車にDT141形台車を模していますがこれは後期に製造されたDE10が履いていたもので、今回製作する1536号機はDT132A形台車を履いています。
どれくらい違うかというと…
上がDT132Aで下がDT141です。DT141では揺れ枕の機構が簡素化され軸ばねが大きく露出しています。さすがにこの違いは模型でも見逃せません…
というわけでTOMIXの分売台車6647を用いて、台車の側の部分だけ取り替える形で再現してみました。幸いにして軸の支持等は実車同様車輪内側なので、あまり気にせずに切り出して枠に溶着するだけです。
加工したものがこちら、TOMIXのDE10はなんとなく表現が甘い気がしてあまり好きではなかったのですが、台車単体で黒塗装ならあまり目立ちませんね…重厚な軸ばね周りがいい感じです。
ここまで来たらもう完成としたいところですが、最後に前面周りが残っています。
KATO製品ではテールライトの位置がどういうわけかおかしいのと、それから空気ホースがモールドで再現されていていじりにくいのでこれらの不都合を一度に解決していきます。
みんな大好き3D設計のお時間です。今回こそは3Dプリントパーツを使う機会がないのではないかと思ってたので使う機会があってちょうどよかったです。目標はKATOより情報量を多くかつバランスの良い見た目にということでサクサクッっとモデリングしていきます。
3Dプリント発注して届いたものを取り付けた状態がこちら、テールライトは元のレンズをそのまま差し込めるように設計したので流用、空気ホースはTOMIXのTNカプラーから切り出したものを塗装して取り付けています。手すりを含めて元の製品に適合できるように設計したつもりだったのですが、組んでみると当たりがきつい箇所があったり嵌らない箇所があったりと苦しみました…この辺りは要修正ですね…
ジャンパ栓から伸びる配管類と解放テコは真鍮線でそれっぽくしました。手すりのジャンパ掛け(左側)の下段は仙台臨海譲渡後の夏に追加工で撤去されたらしいので、撤去後の仕様として切り落としてあります。
この辺りまで加工した後、最後に忘れかけていたラジエータファンの黄色帯を入れます。
ケースもオリジナルデザインにしました。
なんかこのケースの写真をついったに上げたら伸びたんですよねw
将来的に仙台臨海は現有全車コンプリートするつもりなので気合入れてデザインしました。
白塗り状態の時にチラッと見えた子との並びです。3号機はこれにて完成です!
ちなみに左側の子は……ここまで来たらもうわかりますよね?
先述秋田からはるばる甲種輸送されてきたDE15 1538号機です、解体処分ではないということだけは事前に知っていたのでひそかに製作していました。10月に秋田に行ったときに見た車なのでなかなか思い入れがある機体だったりします。仙台での仕様が確定次第残りの加工を進めて記事で紹介できればと思っています…
輸送が昼間だったら臨海線内でこのような光景も見られたのかもしれませんね。
余談ですが、私も先日見てきました。この機体の導入に伴い置き換えとなるであろうSD55-105号機も、年明けにはTOMIXから完成品で発売されるようですし実車と連動して模型でも世代交代を再現できそうです。
朱色の5軸機のほうが多くなってしまった仙台臨海、DE10が大好きな私にとってはなかなかに嬉しい環境なので仙台通いのついでに定期的に観察していきたいです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!ありがとうございました。